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「軍事力なくし」暴力被害阻止へ 北谷で憲法9条シンポ2008年6月30日

教科書問題などの視点から論議する(左から)安里共同代表、石原教授、新川さん、高里さん=29日、北谷町のちゃたんニライセンター

 「沖縄の米軍基地と憲法9条6・29シンポジウム」(沖縄9条連主催)が29日、北谷町のちゃたんニライセンターで開かれた。大学教授らが安里英子沖縄9条連共同代表の司会で、憲法9条を教科書問題、本土復帰、性暴力などの視点から議論した。

 石原昌家沖国大教授は国防族や歴史修正主義者らの動き、援護法の狙いなどについて説明。「援護法によって(沖縄戦体験が)捏造(ねつぞう)されているにもかかわらず、これが常識になってしまった」と指摘した。
 ジャーナリストの新川明さんは援護法について「国に戦争責任を問うた上で補償要求すべき問題だったと思う。なぜそれができなかったのか。なぜうちなーんちゅは自ら進んで(日本政府へ)すり寄っていくのか。沖縄人の精神構造のゆがみを取り除かない限り、将来展望は開けないのではないか」と指摘した。
 高里鈴代基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表は、本土復帰によって米軍基地が減り、完全になくなることを期待したが「平和憲法があるのに、基地は拡大されむしろ強化されている」と述べ、現実は憲法が適用されていないとした。「起こり続けている暴力をなくすには軍事力をなくし、見直すことしかない」と強調した。


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