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2008/06/30

誰が死ぬんだ?

金魚のいる楽しい暮らし 金魚の飼い方・育て方―種類・選び方飼育のすべてがわかる 金魚のいる楽しい暮らし 金魚の飼い方・育て方―種類・選び方飼育のすべてがわかる
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2004-02

むかし、金魚を飼っていたんだが、餌に桜エビすり下ろしたヤツをせっせとあげていたら、やたらでかくなってしまって困った事がある。魚というのは、長生きすればするほど大きくなる。水槽を大きくすると、水槽に合わせて大きく育つ。で、たまに病気になったりすると「マラカイトグリーン」という薬品を調合するわけだ。これは還元作用があって、抗菌力を示す。それで白点病や水カビ治療になるんだが、水が緑色に染まってしまう。まぁ、アレだ、熱帯魚やってる人は誰でも知ってるポピュラーな薬品です。で、

アメリカでは1981年に、EUでは2002年に食品への使用が禁止された。 ウナギへの残留が問題になった中国でも2002年に食用動物への使用が禁止された。 日本では、食品衛生法により合成抗菌剤として食品中から検出してはならないとされている。 しかしながら2007年7月に中国産の切り身さばから検出された。

鯖は養殖ではないだろうから、単なる殺菌剤としてふりかけたのかね? で、ちょうど去年の今ごろなんだが、


 徳島県は十四日未明、水産物卸売会社
「徳島魚市場」(徳島市北沖洲四)が輸入した中国産ウナギのかば焼き(冷凍)の安全性に問題があったとして、十三日までに販売自粛を指導したと発表した。同社は同日、該当食品の自主回収を始めた。県は、現時点で県内への流通は確認されていないとしている。

 かば焼きから検出されたのは、合成抗菌剤・マラカイトグリーンの代謝物に当たるロイコマラカイトグリーン。群馬県の前橋保健福祉事務所が量販店で六月二十五日、食品の安全点検の一環で回収した同社輸入のかば焼きを調べた結果、検出された。

2007年の7月14日の徳島新聞です。徳島魚市場って、どっかで聞いたんだが、というわけで、台湾系日本人「林則徐」さんのサイトです。この方、台湾から食品を輸入していて、もちろんうなぎも扱ってるらしい。プロなので、鋭いです。

実は、この「ウナギ蒲焼き」を輸入し、卸していた業者こそ、今回の事件の当事社である水産物輸出入販売業者「魚秀」の親会社「徳島魚市場株式会社」なのです。

魚秀の社長をつとめる人物は、その徳島魚市場株式会社でウナギ担当の課長を兼務していたとも報じられています。

『不良在庫』となった「ロイコマラカイトグリーン含有 中國産ウナギ蒲焼き」が再び國産品として販売された可能性はないのでしょうか?

冷凍倉庫の使用量は、トンあたり一ヶ月1万円が相場だそうで。一年前にマラカイトグリーン騒動が起きた時には、
20トン輸入して、4トン回収したと言われているんだが、その「回収した」はずの4トンの冷凍うなぎがどこに行ったのかというと、食の行方というサイトによると、

「徳島魚市場」(徳島市北沖洲四、吉本隆一社長)が、二〇〇七年七月に徳島県から「安全性に問題がある」との指摘を受けて自主回収し、県に「焼却処分する」と報告していた中国産ウナギの冷凍かば焼き約四トンが、徳島市中央卸売市場内にある徳島魚市場の関連会社の冷凍倉庫で保管されていることが二十七日、分かった。徳島魚市場は、県の調査に対し、約九カ月間にわたって処分していなかった事実を認めている。

まだ倉庫にあるわけだ。わざわざ毎月数万円の倉庫代払ってまでも、何故に大事に保管していたんでしょうね? というわけなんだが、それとともに「回収したのは本当に4トンだけだったのか」「マラカイトグリーンうなぎは本当に20トンだけなのか」というのも疑問が残るわけだ。で、前記、林さんちの結論です。

【6月30日 15時追記】
知り合いの同業者から、怖ろしい噂を聞きました。
この事件で「人死に」が出るかもしれないというのです。

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