沖縄放送局

2008年6月30日 18時16分更新

北部地区の救急ヘリ当面継続

北部地区医師会病院の救急医療用ヘリコプターが資金不足などを理由に7月1日から運航を休止する問題で、ヘリコプターの運航継続を目指す病院の医師が記者会見を開き、一般の人から集めた資金を元に7月15日までは運航を続けることを明らかにしました。

名護市の北部地区医師会病院では、本島北部の過疎地域や離島の医療を充実させようと、去年から、救急医療用ヘリコプターの運航を始め、これまでにおよそ220人の患者を運んできました。

しかし、病院では資金不足などを理由に7月1日から運航を休止することを決めています。

これを受け、NPO法人によるヘリコプターの運航の継続を目指している小濱正博医師が北部医師会病院で記者会見を開きました。

この中で、一般の人から集めた資金370万円を元に来月15日までは小濱医師らが運航を続けることを明らかにしました。

そのうえで「離島や過疎地区を抱える沖縄で航空機医療が大事だというのは明白だ。長くヘリコプターによる緊急医療を続けていきたい」と述べました。

その後も、運航を続けるため、事業主体となるNPOを速やかに発足させ、一般の人や企業などに賛助金を求めていくほか、国や自治体から支援が得られるよう理解を求めていく考えを示しました。