『「たねを育てようプロジェクト」から見えてきたもの(上)』からのつづき
3.どこかで読んだオピニオン記事 『門真という町で起こった「160分の159」の不思議』や記者の都合により最後まで至らなかった、第3弾の子どもの携帯電話を考える記事がこの理由にあげられます。この2つの記事は、新聞やテレビ解説の感想で終始してしまっています。「新聞やテレビ解説の感想」でしかなく、印象論でしかないような文章になってしまっています。このようオピニオン記事を書く場合でも、その意見の根拠となった具体例を挙げることで良い記事になるのではないでしょうか。 文章の基本は5W1H 以上の取り上げた3点を見ると、多くのたね記事には記者の考えが前面に出てしまって、事実確認が劣ってしまっている傾 何度も読み返すことの必要性 私も記事投稿のはじめのころ、専門的な言葉を使用したために、読者からわからないと指摘を受けた経験がありました。自分では当たり前に使用していた言葉でも、読者には伝わらない言葉だったのです。自分が理解できるのなら、読者も理解できるだろうと錯覚を起こしてしまいます。それ以降、記事を投稿する前に一度、ほかの人に記事を読んでもらってから記事を投稿するようになりました。第3者に読んでもらったり、あるいは自分で何度も読み返したりすることで、読者にとって難しい言葉や誤字脱字などが見えてくると思います。 「たね記事」の再投稿 今回の「たねプロ」は、企画に同意して参加していただいた、9名の市民記者のご協力があってこそ成立するプロジェクトでした。みなさん、モチベーションが高く、その結果、多くの記者が再投稿されました。再び「ニュースのたね」となった記事もありましたが、本掲載につながった記事が3本ありました。その点は成果として残すことができたのではないでしょうか。そして、再投稿された記事のほとんどが元記事よりも、内容が良くなっている点でも良かったと思います。中には、再投稿された記事がオーマイニュースでのデビュー記事「大学で始まったエコへの取り組み」となった例もありました。新しく記事を書く記者への登竜門という意味でも、一定の効果があったのではないでしょうか。本当にご協力、ありがとうございました。 2カ月半の短い期間でしたが、このプロジェクトに参加いただいた、第3期市民記者編集委員には、お忙しい中、お付き合いいただきありがとうございました。心からこの場を借りてお礼申し上げます。 [黒須編集委員] 今回、半ば強引に始めさせていただいた「たねプロ」に、皆さまから大変ありがたく心強いご協力をいただけましたこと、本当に感謝しています。個人 的には、もう少しスローペースででも継続され、相互理解、コミュニケーションツールの一環になればと思っておりました。ですので今回の終了の知らせを伺 い、非常に残念に思っております。志半ばの感がぬぐいきれませんが、いずれにしても市民記者編集委員の任期も終了する中、自らの至らなかった部分が悔やま れます。編集長はじめ編集部の皆さまがた、「たねプロ」にご協力いただいた皆さまがた、ご意見くださった皆さまがた、お読みくださった皆様がた、すべての皆様、 ありがとうございました。 『門真という町で起こった「160分の159」の不思議』 再投稿『門真という町で起こった「160分の159」の不思議』 『ネットカフェ難民を助けるカフェ』 『たね理由が明確になってきた気が……』 [西脇編集委員] この取り組みを通して、記事になる記事、ならない記事の構成パターンがつかめるようになったのが個人的には一番の収穫でした。 また実際のやり取りについては、記事を推薦し、トピックを立て、報告記事にするという一連の流れで、編集部の小宮山さんはいつも丁寧に自分や、「たねプロ」推薦記事の記者さんに連絡を取ってくださっていただいたので、ありがたく思います。編集委員としては、「たねプロ」の活動があったので、マンネリ化せず楽しくできたのではと思っています。忙しさもちょうどいいくらいでした。今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。 『子どもの携帯電話を考える記事を選んだが……』 『ひろゆき vs. 切込隊長 隠れた争点』 『「楽天市場」の落とし穴!』 [湯浅編集委員] 「たねプロ」の企画自体を育てた先輩記者の皆さま、一緒にたねプロに取り組んだ同僚記者の皆さま、そして本企画に携わられた編集部の皆さま、お疲れさまでした。あちこちで書かせて頂いておりますが、「たねプロ」は一応の成果を残し多くの記者諸兄も過去の「たねプロ」のたねの理由を見る事により、「掲載されるにはどの様に記事を書くべきか?」と言う事への道しるべはできたと思います。ライブラリーとしてアクセスしやすい所に置けば今後も役立ち続ける事でしょう。ただ、いまだタネになった記事には「もう少し取材すれば素晴らしい記事になる。」と言ったものがあります。特に記者登録されて間もない方の記事に光る物を見つかられた場合は、編集部より再投稿依頼をするなどのアクションが試みられる事を切望します。オーマイニュース全体の価値を上げるには記事を選ぶだけでなく、「記者を育てる」と言う事も大切だと強く思います。 『日英国際対決の電源開発株問題』 『東京都内の犯罪事情』 再投稿『老人会が、散歩しながら軽犯罪抑止活動』 『大学でもエコ』 再投稿『大学で始まったエコへの取り組み』 (了)
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