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最終更新:2008年6月29日(日) 18時8分

国会議員出張にファーストクラス必要?

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 国会議員が国会の派遣で海外出張する場合、飛行機の座席にファーストクラスを使うことが認められているのをご存じでしょうか。これについて自民党の若手議員の有志から、「税金の無駄遣いではないか」という声があがっています。

 自民党の「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」は6月13日、中間提言をまとめました。国会議員の定数削減、無駄遣い取締官の創設など様々な提案を打ち出しましたが、国会のこんなお金の使い方にも光を当てました。

 「現在、国会の委員会出張はファーストクラス正規料金で行っているんですけれども、それを仮にビジネスに落としただけで、年間5000万円(衆・参の合計)の割り引きになると」(自民党 牧原秀樹 衆院議員)

 「国家公務員等の旅費に関する法律」では、国会議員が国会の派遣で海外出張する場合、「最上級の運賃を支給できる」、つまりファーストクラスを使ってもいいと規定されています。

 「若手の会」の調べによれば、昨年度、衆議院の海外出張旅費1億4000万円。仮にこれを全てビジネスクラスにして換算すると、およそ3000万円以上が節約できるというのです。

 「時代感覚から言ってずれています。原資が税金である以上は、できるだけ安く行くための努力をしなきゃだめですよ。ファーストクラスに乗りたい人は、自分で追加でお金を払って下さいということですね」(自民党 篠田陽介 衆院議員)

 若手らの指摘に対し、衆議院議院運営委員会の笹川委員長は、議員の年齢や移動時間によって、ファーストクラスかビジネスクラスかを選ぶやり方もあるとの考えを示しました。

 「一概にビジネスにしたら節約になるというのには私は賛成できない。体もたないもん。(若手議員が)言い出したなら、自分たちが行く時にビジネスを使えばいい」(衆議院 笹川議運委員長)

 確かに状況によっては座席のクラスを選ぶケースもあっていいと思いますが、国民の誰もが納得できる税金の遣い方なのか、見直す努力をする事も必要ではないでしょうか。(29日17:39)