2008年6月29日 18時35分更新
太平洋戦争の末期、岡山市が大規模な空襲を受けてから63年になる29日、空襲で犠牲になった人たちを悼む式典が岡山市で開かれました。
この追悼式は、昭和20年の6月29日に岡山市の市街地の60%あまりが焼け、1700人を超える市民が犠牲になった、岡山空襲の日に合わせて市が毎年、開いているものです。
岡山市民会館で行われた追悼式には、戦争で亡くなった人の遺族などおよそ1600人が出席しました。
式では、岡山空襲の犠牲者のうち、この1年間に新たに名前が判明した1人を加えた1444人の名前を載せた名簿が奉納されたあと、参列者全員が犠牲者に黙とうをささげました。
そして、空襲の遺族を代表して岡山市の峰島あささんが、「空襲で何の罪もない市民が多く犠牲になったむごい光景に怒りと悲しみを覚えたことをいつまでも忘れません。戦争の残酷さを後世に伝え2度と起きないよう祈りたい。」と追悼の言葉を述べたの続き、参列者が献花台に花を手向けました。
式に出席した女性の1人は、「戦争はどんなことがあろうと2度と起こしてはならないと改めて強く思いました。」と話していました。