岡山放送局

2008年6月29日 18時35分更新

宮大工 小川三夫さんが講演


奈良の法隆寺の改修を行ったことでも知られる日本を代表する宮大工の1人、小川三夫さんが28日倉敷市で講演し、日本にふるくから伝わる技術を受け継いでいくことの大切さについて語りました。

小川三夫さんは日本を代表する宮大工の1人で奈良の法隆寺や薬師寺など全国各地の寺院の建設や改修をてがけ、日本を代表する宮大工の1人として知られています。

講演のなかで、小川さんは修学旅行で奈良を訪れ、法隆寺の五重塔を見たことがきっかけで宮大工になろうと決めたことや、寺院の建設や改修ではそのつどさまざまな課題に直面し乗り越えてきたことなどを紹介しました。

また小川さんはヤリカンナという独特の形をしたカンナを紹介し、「使い方が難しいとして最近、宮大工の現場でもあまり見られなくなったが、美しい削り跡を残すこの道具は自分の仕事には欠かせないものだ」と語りました。

そして「宮大工の世界だけでなくさまざまな分野に古くから伝わる技術や道具などがあるはずで日本人はそれを守り、伝えていかなければならない」と呼びかけていました。