落書き京産大生、停学2週間で消去作業へ
京都産業大(京都市北区)は27日、イタリア・フィレンツェの世界遺産登録地区の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に落書きした同大2年の学生3人を2週間の停学処分にした。また3人には現地で消去作業に参加させる方針。旅費などは自己負担になる見通しで、落書きの代償は数十万円にのぼる見通しだ。
京都産業大学の坂井東洋男学長は会見で「心ない行為でご迷惑をかけ、深くおわびしたい」と学生の行状を陳謝した。さらにインターネットのホームページには「本学学生の落書きについて(おわび)」とする文書を掲示するなど“平謝り”に徹した。現在、大聖堂側と修復作業の具体的日程などを調整中という。
落書きした同大学の男子学生3人は心理カウンセラーによる再教育を受けた後、修復作業に参加する予定。大学側はさらに今後の再発防止策として「文化財を大切にする心をはぐくむ講演会」を開催し「モラル向上ハンドブック」を作成し全学生に配布するという。
同大学によると、3人は2年生で19歳から20歳の男子学生。3月13日、観光旅行で同大聖堂を訪れ、最上階の柱3カ所に油性ペンとラインマーカーで3人の名前や日付のほか「イタリア旅行記念」「京都産業大学」と落書きした。25日に同大学に情報が寄せられ、3人に確認すると落書きを認めた。同大聖堂側は大学に「消去は可能」と伝えている。現場には日本語以外にも英語、ドイツ語、イタリア語、韓国語などの落書きが多数ある。
同大聖堂はフィレンツェを代表する観光名所で、周辺一帯がユネスコの世界遺産に登録されている。24日には岐阜県の岐阜市立女子短大の1年生が友人ら5人と訪れた「見晴らし台」の大理石の壁に、油性ペンで学校名の略称やニックネームを落書きしたことが発覚。学生らが文書で謝罪したところ、同大聖堂側は「謝罪してもらえば責任は問わず、修復の費用負担も不要」という寛大な対応を見せていた。
[2008年6月28日9時15分 紙面から]
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