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看護師不足の解消に向け開かれた合同就職説明会=高松市サンポート、かがわ国際会議場
香川県と県看護協会は29日、高松市サンポートのかがわ国際会議場で看護職員に限定した合同就職説明会を開いた。県内の国公立、民間の34病院が参加、地方の小規模医療機関などでの看護師不足を訴えるとともに、学生らに看護の現場の魅力などを売り込んだ。
診療報酬の改定に伴う大病院を中心とした求人増で、看護師不足への懸念が顕在化。地域や医療機関規模による看護職員の偏在やへき地などでの人員不足が問題となっている。
就職説明会は昨年に続き2回目。会場には、学生ら約200人が訪れ、病院ごとに設けたブースで担当者らから採用条件や業務内容などの説明を受けた。
島しょ部の病院の担当者は「定年退職の補充ができない状態。地域医療や島生活の魅力を伝えるなどして人材を確保したい」と苦しい胸の内を語った。同病院のブースに訪れた高松市香川町の女子学生(19)は「話を通して島の人の温かさが感じ取れた。候補の一つにしたい」と話していた。