紀の川市貴志川町長原の県立貴志川高校(高田晴美校長)で、同校OBで救急救命士の笹山周平さん(30)による講義があり、看護医療分野を選択する2年生12人が熱心に耳を傾けた。
笹山さんは96年、同校を卒業。05年から大阪市の西成消防署に勤務している。講義では、同署の年間救急出動件数や活動内容などを紹介。東京・秋葉原の17人殺傷事件にも触れ、「大きな事件はもちろん、小さな災害でも救急医療はチームとして指揮統制を図ることが重要」などと話した。
看護師を目指す中野吏紗さん(16)は「どんな状況でも冷静でいられるのがすごいと思った。私も一人でも多くの人を助けたい」と話していた。【清水有香】
毎日新聞 2008年6月29日 地方版