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夏は3年生だけ出場 龍谷大平安野球部、2年生が暴力

2008年6月25日22時31分

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 夏の全国高校野球選手権大会で3度の優勝を誇る龍谷大平安(京都市下京区、安井大悟校長=今春、平安から校名変更)で、複数の2年生野球部員が下級生に暴力をふるっていたことが25日、明らかになった。日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は大阪市内の同連盟で校長らから事情を聴いた上で、今夏の京都大会には3年生だけで参加することを認める応急措置を決めた。同校は1、2年生による新チームで活動する今秋以降については、当面、対外試合を自粛するとしており、来春の選抜大会への道は事実上断たれることになる。

 日本高野連が不祥事に関する対応を、学年によって分けた例は過去にない。近年はチーム全体の連帯責任をできるだけ問わない方向に変化してきたが、さらに一歩進めた判断になった。西岡宏堂・審議委員長は「3年生の『最後の夏』はできるだけ救ってあげたいという観点で議論した。高野連としては大きな方向転換になる」と説明した。

 高野連によると、4月から6月にかけ、同校の2年生部員5人が1年生の計11人に生活態度を注意する際にバットで尻をたたくなどし、1人は全治3週間のけがをした。被害部員の家族から学校に問い合わせがあって発覚し、20日に京都府高野連に報告があった。同校は5人を無期停学処分にしたという。

 龍谷大平安は史上最多の春夏通算65回の全国大会出場を誇る伝統校。今春の第80回記念選抜大会でもベスト8入りを果たしている。京都大会のメンバー登録(18人)はすでに締め切られており、1、2年生の4人を除いた3年生14人で大会に臨むことになる。

     ◇

 〈龍谷大平安・安井大悟校長の話〉 被害者のけがや心中を察して、心を痛めている。許されざる恥ずべき暴力行為で残念だ。お騒がせして申し訳ない。野球部の体質や生活の改善を進めたい。

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