光が当たってるんじゃなくて実はこれ、
蒸気が文字のかたちになってるんです。
と言ってもマイクロ秒単位の、はかない命、ですけどね。
「ええ? でも原子って絶えず動き回ってるんじゃなかったっけ?」
そう、そこが問題なんですけど、物理学者たちが、なんとその実現方法に辿り着いたのです。
彼らのテクニックでは、研究員がまず光パルスに画像(例:数字の“2”)を保存する。この光パルスが原子のガス(気体)にぶつかると、その衝撃が強度に吸収され原子の活動を活発化させる。そこへ2番目の光線が同じガス目指して差し込むと、原子はユニークな量子状態となり、最初の光パルスが蒸気を通過する結果に繋がる。この現象を「電磁誘起透明化(Electromagnetically Induced Transparency : EIT)」と呼ぶ。これまでの実験でも見られたように、第1の光パルスが蒸気内にある時、第2の光線がオフになると、第1のパルスは完全停止(&蒸気内に一時保存)できる。その後、第2の光線を再開すると、最初のパルスが復元できるというわけだ。
物理がご専門の方は以下リンク先(英語)で全文どうぞ。
(写真クレジット:M. Shuker, et al. ©2008 APS)
[PhysOrg]
Adam Frucci (原文/訳:satomi)
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・蒸気タービンで走るラジコン(動画)
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コメント
UB :
すみませんが説明がさっぱりわりません。で、これが何に役立つのかも。
無知でゴメンなさい。