『毅然と対応　なぜできない』　生活保護費不正受給　深谷市に抗議電話相次ぐ

　深谷市で生活保護費を不正受給していた元暴力団組員夫妻が逮捕された事件を受け、市の対応を非難する電話などが同市福祉課に相次いでいる。

　逮捕が報じられた二十七日は四十一件、二十八日も職員が対応した午前中だけで八件の電話があった。メールでの抗議も三件あった。

　「なぜ早く警察に通報しなかったのか」「毅然（きぜん）とした態度を取れなかったのか」「北海道滝川市と同じだ」と市の対応を非難するものや、市が二十七日に開いた記者会見で市の不手際を認めなかったことに「市にも責任がある。なぜ謝罪しないのか」と反発する声も多かった。

　自身も生活保護受給者という人からは「この事件の影響でまた生活保護費が縮小され、減額されたらどうしてくれるのか」と心配する電話もあった。

　「暴力団に屈することなく頑張れ」という励ましもあったという。