民主党代表選　小沢氏続投確実も　党内各グループそろり始動 (1/3ページ)

　小沢一郎民主党代表の任期満了に伴う９月の党代表選を控え、党内の各グループがそろりと動き出した。前原誠司副代表を中心とするグループが２６、２７日の日程で長野県内で研修会に入ったのを皮切りに、各グループが８月にかけて研修会、合宿を行い対応を協議する。ただ、小沢氏の続投がほぼ確実な中で対立候補擁立の動きは鈍い。小沢氏に距離を置く議員の間に無投票３選に反発する声もあるが、次期衆院選を前にして党内に亀裂が入るのを避けたいとの空気があるためだ。同党は７月１４日に代表選の日程を決定する。

（佐々木美恵、斉藤太郎）

悩める前原グループ

　非主流派の前原グループからは前原氏のほか、仙谷由人、枝野幸男両元政調会長らを擁立する可能性が党内で取りざたされている。

　２６日午後、中央アルプスの木曽駒ケ岳の麓（ふもと）のリゾートホテルに、前原氏や仙谷、枝野、玄葉光一郎、福山哲郎各氏ら前原グループ「凌雲会（りよううんかい）」の約２０人が集まった。

　前原氏は最近、月刊誌などで小沢氏が主導した参院選マニフェスト（政権公約）を批判し、「代表選に立つつもりか」と注目されたが、同僚議員から「退場勧告」の電子メールを送り付けられるなど反発にさらされている。

　そのせいか、前原氏は研修会のあいさつで、「今日は気をつけて発言しなくては。政策は時代とともに常に進化させねばならない。開かれた議論が必要だ」と述べるにとどめ、代表選への言及は慎重に避けた。