シンクタンク「日本政策研究センター」の朝鮮半島研究プロジェクトのメンバーが26日、脱北した北朝鮮の核技術者の証言により、寧辺にある核爆弾製造工場の場所を特定したと発表、衛星写真などを公開した。
調査結果は米国のジョン・ボルトン前国連大使や議会調査局にも送る予定で、北朝鮮の核開発の実態についてより詳細な検証を求めていく。
発表したメンバーは拉致被害者家族支援組織「救う会」副会長の西岡力氏やジャーナリスト恵谷治氏ら。西岡氏らは5月、2005年に脱北した核技術者に聞き取りを実施。技術者は01年1月、寧辺の朝鮮労働党施設に隣接した工場で、核爆弾を目撃したと証言した。
爆弾は直径約1メートルの円筒形のカバーに収められ、点火装置と起爆薬やプルトニウムも確認できたという。発射装置の配置などから核爆弾と判明したとしている。