医療ミスを認めて謝罪会見する京都民医連中央病院の吉中院長(中央)ら(午前10時すぎ、京都市中京区・近畿高等看護専門学校) |
京都民医連中央病院(京都市中京区)は28日、27年前に行われた手術で市内の男性(48)の体内にガーゼが置き忘れられていたと正式に発表した。吉中丈志院長が記者会見し、ミスを認めて謝罪した。
吉中院長は、男性に同病院以外での手術歴がないことを挙げた上で「当時の担当医が分からず、詳細は不明だが、(止血用に使ったガーゼ数の確認を怠った)単純ミスと思われる。賠償交渉を進めており誠心誠意対応したい」と述べた。再発防止策として、手術前後に複数のスタッフでガーゼ数を確認することを徹底するとした。
男性は1981年9月、右京病院(現京都民医連中央病院)で十二指腸潰瘍(かいよう)の手術を受けた。昨年4月に別の病気で検査した際、胃の近くに直径約6センチの異物があることが分かり、今月11日に摘出手術をしてガーゼと判明した。特に健康被害はなかったという。
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