在日米軍再編で2014年までに行われる予定の在沖縄米海兵隊のグアム移転に関し、米政府が日本政府に、来年度予算で約500億円の拠出を求めていることが28日、分かった。
グアム北部の米海軍敷地内に建設する海兵隊員宿舎や司令部建設のための約300ヘクタールの土地造成費用で、防衛省は調整に着手した。
グアム移転を巡っては、今年度予算では調査費など4億円の計上にとどまっている。防衛省は、早期の移転実現のため、来年度の大幅増額はやむを得ないとの考えだ。7月中に、米側がグアムでの海兵隊の基地施設や隊員宿舎などの詳細を盛り込んだ基本計画を日本側に示す方向だ。
ただ、海兵隊移転と「セット」とされる沖縄の米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設計画には遅れが見られ、調整が手間取ることも予想される。
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