2008年6月28日 13時20分更新
下関市の嶋倉剛教育長が山口朝鮮学園の理事長などに「日本の朝鮮半島への『植民地支配』は歴史的事実に反する」という認識を示したことについて、学園側は27日、市役所を訪れ、下関市に対して、訂正と謝罪を申し入れました。
この問題は、26日、補助金の増額を求めて訪れた山口朝鮮学園のキム・ジョング理事長や保護者に対し下関市の嶋倉教育長が「日本が朝鮮半島を植民地支配したというのは、歴史的事実に反する」という認識を示し、学園側が反発を強めているものです。
この認識に対し学園側は、「歴史的事実と受けとめて欲しい」と抗議しましたが、嶋倉教育長は撤回しませんでした。
さらに、27日記者会見した嶋倉教育長は「日本と朝鮮半島の間では、対等な併合が行われた。朝鮮半島を植民地として扱ったわけではないと考えている」と改めて述べました。
これに対し学園のキム理事長は下関市役所を再び訪れて本廣正則副市長と面会し、「教育長の認識には、非常に憤慨している。市としても訂正と謝罪をさせるよう対応してほしい」と求めました。
これに対し本廣副市長は「特に対応は考えていない」と答えるにとどまりました。