東京電力は27日、昨年7月の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発6号機(新潟県柏崎市・刈羽村)で、出力調整する制御棒の駆動装置1体が、制御棒とつながっていなかったと発表した。地震当時、定期検査中のために運転していなかった上、その後も稼働しておらず安全上の問題はないという。
制御棒は十字型のステンレス製で、長さ4メートル、重さ100キロ。駆動装置に載せた後、制御棒をひねるとロックがかかる仕組み。同日、制御棒を移動させたところ、駆動装置だけが抜けて発覚した。駆動装置は全部で205体あるが、他に異常はないという。
毎日新聞 2008年6月27日 21時14分(最終更新 6月27日 21時24分)