県内の医師不足解消のため、県は医学部医学科生を対象にした県医師修学資金の利用者を募集している。30日まで。
修学資金貸与制度は04年度に設けた。今年度からは医学部卒業後のへき地勤務など修学資金の返還免除条件を緩和したほか、新規の貸与枠も昨年度までの8人から55人に大幅に拡大した。
制度は、県外出身者や県外大学の医学部在学生も利用可能。貸与額は大学1年生は年151万7800円、2~6年生は年123万5800円。6年間貸与を受けた場合、総額で769万6800円となる。
昨年度までは、卒業後に一定期間、県内のへき地に勤務することを返還免除条件にしていた。しかし、今年度からへき地勤務義務のない「県内勤務医コース」と、「へき地医療コース」に分けて募集。「へき地コース」の場合でも、内科・外科は卒業後の県内勤務を7年間(うちへき地4年)、小児科・産婦人科は県内勤務6年間(同2年)とし、最長で県内勤務11年間(同5年)だった条件を大幅に緩和した。申し込み、問い合わせは県医療政策室(059・224・3370)まで。【田中功一】
〔三重版〕
毎日新聞 2008年6月28日 地方版