大阪と神戸の会社が中国産ウナギのかば焼きを愛知県産と偽って販売していた問題で、大阪の水産会社「魚秀」が1か月間で3億円以上の利益を上げていたことがわかった。神戸の卸売業者「神港魚類」は3月から4月にかけて大阪の水産会社「魚秀」から愛知県三河一色産と偽った中国産ウナギのかば焼きを1キロ当たり3000円で購入し約7億7000万円を支払った。中国産ウナギの市場価格は1キロ当たり1700円が相場で、魚秀は産地偽装による一連の取引で3億円以上の利益を上げたことになる。このため神港魚類は魚秀に対し、詐欺罪での刑事告訴も検討していると話している。警察は、魚秀から神港魚類の担当課長に口止め料とみられる1000万円が支払われたことや、偽装にかかわった両者の言い分が食い違っていることなどを重視し、不正競争防止法違反容疑で来週にも強制捜査を行う方針。 (06/27 18:42)