日本人客減少に悲鳴−航空便削減で豪ケアンズ(6/20 17:03更新)
オーストラリア有数の観光地グレートバリアリーフの玄関口ケアンズが、年内に予定されるカンタス航空の日本路線縮小のため観光客数が激減する危機に直面。地元観光業関係者からは悲鳴とともに、売り物のサンゴ礁頼りの観光への反省も出始めた。 サンゴ礁のほか世界最古の熱帯雨林で知られるケアンズは、直行便で約7時間半。「日本から一番近いオーストラリア」として人気で、ハワイ、グアムに次ぐ海外挙式の人気スポットでもあった。しかし、燃料高騰による航空運賃値上げや、豪ドル高で同国を訪れる日本人は減っており、航空便削減が追い打ちを掛けるのは必至だ。 観光団体によると、ケアンズを訪れる観光客の約4分の1が日本人。2004年度の日本人客数は約24万人と00年以降の最高を記録したが、その後減り続け、07年度は約18万に落ち込んだ。 カンタス航空は今年12月からケアンズ−成田便を傘下の格安航空ジェットスターに移し便数を半減、ケアンズ−名古屋便などを廃止する計画。
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