ニュース: 生活 RSS feed
【今週のおまとめニュース】秋葉原事件、止まらぬ“負の連鎖”
秋葉原の通り魔事件から3週間、類似の事件が後を絶ちません。大阪駅では女が通行人に次々切りつけ、秋葉原では警官の職質を受けた若い男が刃物で…。「関心を引きたい」などの動機で事件に便乗したネットでの“殺害予告”も、子供や若者を中心に次々と摘発されています。一方、北朝鮮は26日、核計画申告書を提出。米国はテロ支援国家指定の解除を決め、拉致問題などの解決が危ぶまれます(詳細は記事をクリックしてください)。
■大阪駅で女性らが、アキバでは警官に…
「橋下知事をテロで暗殺しよう」と呼びかけた35歳エンジニア。「加藤容疑者に憧れますた(原文まま)。渋谷で人を殺します」と16歳少女。人気アイドルグループ「AKB48」のサイトで殺人予告した18歳無職少年は、メンバーの関心を引きたい一心だったという。「どうせなら、金持ちの多い銀座を狙う」と書いたのは、27歳の市職員。ネットならバレないと思うのか…。こうした“ネット殺人予告”は、23日までに全国で中学生を含む17人が摘発された。中には、「2ちゃんねる」で殺人予告をしたものの、他のユーザーらに諭されて自首した30歳の無職男も。
被害は軽かったものの、現実になってしまった事件もある。JR大阪駅で22日、女性3人が刃物で切られる事件が発生。防犯カメラに映った不審な女の映像が公開され、翌日、38歳の女が逮捕された。
殺傷事件の舞台となった秋葉原では26日、警察官の職質を受けた男が小型ナイフを取り上げられてもみ合いとなり、警官が軽傷。惨劇の舞台のすぐ近くとあって、現場は一時、騒然とした。男は無職の22歳と判明したが、いぜん黙秘を続けているという。
秋葉原事件では、目の前で起きている惨劇の現場を“記念撮影”したりメール送信したりするやじ馬たちの不気味さも話題となったが、その一件をほうふつとさせる事件が発生。飛行機内で心肺停止した男性に救急措置を施して助けた女性が、中高年の男性乗客らの無遠慮な視線や噂話、携帯やビデオの撮影でPTSDになったという。
■“家族”はどこに…
家族を殺害する事件がまた起きた。千葉県の民家から24日、「家族全員を殺した」と通報があり、警察が急行。妻と息子夫婦、4歳の孫娘までがハンマーで殺害されており、77歳の男が逮捕された。家族の中で居場所を失い、邪魔者扱いされていると感じていたらしい。ハンマーを使ったのは「失敗しないため」、孫まで殺したのは「1人残るのはかわいそうだから」と話しているという。
27日には、無職の17歳がサバイバルナイフやおので父親を殺害する事件も起きている。
一方、千葉県沖で23日、停泊中の20人乗り漁船が高波で転覆。4人が死亡、17人が未だに不明となっている。生還した3人は、傾く船から海中に投げ出され、作業艇に取り付いて辛くも難を逃れた。不明の乗組員の多くは、水深5000メートルに沈んでいる船の中と思われ、家族らは悲痛だ。
■拉致、打つ手はないのか…北のテロ国家指定解除
これでいいのか。6カ国協議で北朝鮮は26日、核計画についての申告書を議長国・中国に提出。見返り措置として米国は20年ぶりに「テロ支援国家」の指定解除を決定した。
しかし、北朝鮮の申告が「完全かつ正確」という合意からほど遠いものとなるのは確実で、6カ国協議は再び停滞する可能性が大。日本は拉致問題解決への有力なカードを失い、福田政権は打つ手を失うとの悲観論が高まっている。拉致被害者家族会は「首相はなぜ米国に、解除は困ると言ってくれないのか」と落胆を隠さず、横田早紀江さんは同夜のテレビで「非常に残念」と肩を落とした。
そんな中、朝鮮半島問題の研究家らは会見で「2001年ごろ、寧辺で核爆弾を見た」との脱北者の話を明らかにした。
■国辱?!日本の大学生
イタリアの世界遺産、フィレンツェの大聖堂に、研修旅行で訪れた岐阜短大の学生が学校名や名前を落書きしていたことが発覚。短大が謝罪した。同じく、京都産業大の学生の落書きもあったことが分かり、いずれも大きな非難を浴びた。
“国辱”といえば、毎日新聞の英文サイトに、日本をおとしめるような内容の記事が掲載されているとの抗議が殺到。同社はこのコーナーを廃止し、責任者数人を処分する方針という。
■あの勇姿を忘れない
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」や映画「バトル・ロワイアルII」などで活躍した女優の神戸みゆきさんが、わずか24歳の若さで急死していたことが分かった。葬儀には歌手の中川翔子さんらが参列、早すぎた別れに涙した。
芸能人の私生活報道に一石。歌手の安室奈美恵さんが23日、「週刊女性」の記事でプライバシーを侵害されたとして、出版社に賠償を求める訴訟を起こした。10歳の長男と買い物をする写真や記事を掲載されたことへの抗議という。
歌手の倖田來未さんは21日、プロ野球の巨人対ソフトバンクで始球式。タンクトップにパンツで投球する姿がスポーツ紙などの紙面を飾ったが、これに対し「ピンヒールでマウンドに立つなど、野球をなめているのではないか」と弊社・サンケイスポーツのコラムが疑問を呈し、論議を呼んだ。その倖田來未さんと安室奈美恵さんらは22日、エイベックスの株主総会で株主限定のシークレットライブに出演。会場はなんとさいたまスーパーアリーナだ。
全国ツアー中だった歌手の松山千春さんは25日、狭心症で倒れ緊急入院。一命を取りとめたが絶対安静とのことで、予後が心配される。
■W杯最終予選、日本の組は…
2010年サッカーW杯アジア最終予選の組み合わせが決定。日本は豪州やバーレーンと同じA組だ。バーレーンには22日に勝ってはいるが、さて。
開催中のサッカー欧州選手権では、ドイツが準決勝でトルコを下し、4度目優勝へ王手。決勝の相手は、3−0でロシアを下して24年ぶり決勝進出のスペインに決まった。決勝はあす29日、ウィーンで行われる。
ところで、プロ野球のセ・パ交流戦では、ソフトバンクが初優勝。久々のタイトルとなった王監督は、ファンの声援に両手を挙げて笑顔を見せた。
■食卓から魚が消える?!
燃料高騰の影響が止まらない。先日のイカ釣り漁船一斉休漁に続き、今度は来月15日、全国の漁船が一斉休漁するという。対象は全魚種に拡大、全国の漁業者20万人の大半が参加する見通しで、輸入を除くあらゆる魚介類の水揚げがストップ。消費者には、値上げへの不安が広がっている。
品不足が続いているバターは、欧州などから5000トンの緊急輸入を決定。とはいえ、世界的な燃料・食料の高騰への懸念は広がるばかりだ。