2008年6月28日 9時17分更新
福岡市の「博多どんたく」の行列を飾る傘鉾の絵を描き続けた日本画家、萱島秀渓の遺作展が太宰府市で開かれています。
昭和9年に太宰府市で生まれた萱島秀渓は、4代続いた日本画家でことし4月に74才で亡くなりました。
遺作展には、愛用の筆やすずりとともに作品25点が展示されています。
秀渓は博多どんたくの絵も書き続け、会場には、ことしの作品で「大黒流」の傘鉾の花と小鳥を描いた「牡丹」と、牛の背で笛を吹くわらべを描いた「十牛図」が飾られています。
最後の作品となった「鷹」は、晩年の作とは思えない気迫に満ちた作品です。
「お雛さま」には孫の誕生を祝うやさしいまなざしが、にじんでいます。
萱島秀渓遺作展は、29日午後4時まで太宰府天満宮参道の脇にある「太宰府館」で開かれています。