厚生労働省医政局長の諮問機関・地域医療支援中央会議幹事会は27日、国の緊急臨時的医師派遣システムに基づき、鯵ケ沢町立中央病院に、内科医1人を7月から6カ月程度派遣することを決めた。日本赤十字社が医師の派遣元となり、同病院、県と協議しながら派遣手続きを早急に進める。同システムによる派遣は県内では初めて。
 同医政局によると、同日は県関係者らから鯵ケ沢町立中央病院の状況や地域の医療事情をヒアリングした上で「派遣の必要性が高い」と判断した県は今月20日内科医2人整形外科医1人の派遣を要請していたが、派遣元の事情なども勘案した結果、内科医1人の派遣となった。
 鯵ケ沢町立中央病院では一時期9人いた常勤医が5人(内科2人、外科3人)にまで減少。県地域医療対策協議会が今年3月、西北圏域唯一のへき地医療拠点病院である同病院の医師不足の影響は大きいとして、派遣要請を決めていた。