平成16年度朱太川水系河川水質調査結果
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黒松内町を貫流する朱太川。
この美しい川を将来に残すため、町では朱太川水系河川の水質調査を平成元年から毎年実施し、川の状況を見守り続けています。

平成16年度は、前年度と同様の年4回、18箇所の水質調査を行いました。
調査結果から、pH( 水素イオン濃度 ) 、SS( 浮遊物質量 )、BOD( 生物化学的酸素要求量 )の数値は、昨年と同様か低くなっていることが分かりました。特に、水の汚染を表す指標の一つであるBODの平均値は 0.5〜0.8 と前回 ( 0.5〜1.7 )、前々回 ( 1.5〜3.6 ) と比較して、大幅に低くなっています。
しかし、大腸菌群数の数値が例年に比較して高くなっていますが、その要因として、雨が少なく川の水量が減ったことや、気温・水温が高かったことが考えられます。
また、アンモニア性窒素の数値も 0.02〜0.10 となっており、前回 ( 0.02〜0.07 ) よりやや高くなっていることが分かりました。
町としては、今後も調査を続けるとともに、法に基づく事業所等の排水規制は元より、下水道の整備促進、生活排水対策事業などを行ないます。









採取年月日
天候
気温
水温
平成16年5月28日
19〜24℃
10〜15℃
平成16年7月30日
25〜30℃
16〜24℃
平成16年8月24日
22〜24℃
15〜20℃
平成16年10月5日
17〜24℃
8〜12℃


■ 調査値の詳細はこちらからダウンロードできます ■

平成16年度朱太川水系河川水質調査結果 (PDF形式 19kb)



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調査結果

pH(水素イオン濃度)

用 語

水素イオン濃度。数値が7より高ければアルカリ性、低ければ酸性となります。

基準値

6.5〜8.5

解 説

採水場所別の測定値は6.7〜7.6であり、すべての調査箇所が、環境省が定める「生活環境の保全に関する環境基準(※)」で、AA類型( 6.5〜8.5 )に相当します。

  大腸菌群数 [ MPN/100mg ]

用 語
腸内細菌群のひとつ。これが水中に存在することは、その水が人畜のし尿で汚染されていると予想できます。

基準値
50MPN/100mg 以下

解 説

採水場所別の測定平均値は973〜30,250で、峠の沢川( D )、五十嵐鈴橋地先( C )、大成道有林入り口( @ )、睦橋地先( O )、実橋地先( Q )が比較的に低く、これは B類型( 5,000 MPN/100mg )に相当します。
     
SS(浮遊物質量) [ mg/l ]

用 語
浮遊物質、懸濁物質の略称。数値が高いと、川の透明度が下がるほか、魚を窒息させるなど、生物に悪影響を与えます。

基準値
25.0 mg/l 以下

解 説

最高値は19.0で、全箇所AA類型( 25.0以下 )に相当します。
  アンモニア性窒素 [ mg/l ]

用 語
し尿、肥料などに含まれる窒素化合物は腐敗菌によって分解され、アンモニア性窒素になります。これが検出された場合、水は汚染されていると考えられます。

基準値
0.1 mg/l (一般値。標準値は示されていない)


解 説

採水場所別の測定平均値は0.02〜0.10 mg/l で、一般的基準値である0.1 mg/l 以下となっています
     
BOD(生物化学的酸素要求量) [ mg/l ]

用 語
生物化学的酸素要求量の略称。水の汚染を表す指標の一つ。数値が高いと汚染が高いことを示します。

基準値
1.0 mg/l 以下

解 説

10月の緑橋地先( L )の測定値は1.1で、これはA類型(2.0以下 )に相当します。
その他の採水場所の最高値は1.0で、AA類型( 1.0以下 )に相当します。
  ※生活環境の保全に関する環境基準による類型
(公害対策基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準)

AA: 自然探勝などの環境保全
 A: 水浴、ヤマメなどの水産生物用
 B: アユ、サケなどの水産生物用
 C: コイ、フナなどの水産生物用
 D: 農業用水
 E:
日常生活において不快を感じない程度

■お問合せ先
  町住民課 担当:笠原 TEL 0136-72-3311(内線:24)