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小5女児性的暴行の“事実”把握 中学、適切処置怠る?
小学5年で11歳だった女子児童に対する強姦容疑などで茨城県行方市立北浦中学校教諭、小島秀和容疑者(38)=鉾田市札=が逮捕された事件で、同校が「性的暴行」の具体的な情報を早くから把握していたにもかかわらず、疑惑を否定する小島容疑者を一方的に信じ、警察や児童相談所への通報など適切な処置を怠っていた疑いがあることが26日、分かった。
関係者によると、女児が当時通っていた小学校は、小島容疑者による性的暴行の噂が流れた昨年4月以降、女児の保護者や北浦中学校の職員らを同席させ、数回の話し合いを実施。同中は、小島容疑者の逮捕容疑とほぼ同じ「性的暴行」の疑惑を把握しながら十分に調査することなく放置し、警察などへの通報を行わなかったという。
複数の関係者は「女児は性的暴行があった日付や内容を小学校に説明していた」と指摘。「中学校は小学校からの情報で性的暴行の具体的な疑惑を把握していたし、会議も行っているはず」としている。
一方、同校は産経新聞の取材に対し、「小学校を含め、女児周辺に接触して聞き取りを行ったことは一切ない」と全面的に否定。市教委も「『性的暴行』に繋がる具体的情報は把握していなかった。『女児を車に乗せて一緒にいた』という情報をもとに事情聴取したが、小島容疑者が強く否定したため、(学校側も)信用してしまったようだ」などと説明している
市教委のこれまでの発表などによると、中学校は昨年4月以降、小島容疑者に何度も事情聴取。強く否定する小島容疑者の言葉を信じ、副担任として教壇に立たせ続けていた。