■ 伊達赤十字病院で医師ら80人がテロ想定し機敏な訓練
【2008年6月27日(金)朝刊】

サミットを前に、負傷者受け入れ訓練に取り組んだ伊達赤十字病院の看護師ら
 テロによる大災害を想定した伊達赤十字病院(前田喜晴院長)の「負傷者受け入れ実働訓練」が26日、伊達市末永町の同院駐車場で実施され、同院職員は北海道洞爺湖サミット期間中の万が一の事態に備えた。

 訓練は同院独自事業。30人のマスコミ関係者を乗せた大型バス1台が、道央道・伊達インター付近でテロと思われる爆発に巻き込まれた事態を想定。医師や看護師、事務職員、同院の看護学生ら約80人が参加した。

 患者役の看護学生が同院に搬送されると、看護師や医師らは化学薬品を浴びている負傷者を除染。さらに応急処置が必要な患者に対して、仮設診療所内で治療するなど、本番を想定しながら機敏に対応していた。

 同院は今後、仮設診療所を敷地内に備えるなど職員が一丸となって万全を期す。

 前田院長は「サミットでは何も起こらないことを願っているが、もしもの時には今回の訓練を生かしてほしい」と職員の気を引き締めた。
(小林正律)

【写真=サミットを前に、負傷者受け入れ訓練に取り組んだ伊達赤十字病院の看護師ら

 
 


◇ 主な地域ニュース

☆ 室蘭に水素・燃料電池バス初登場、市民や児童が試乗
☆ 室蘭・アーケード解体後の交流サロンの名称を募集
☆ 胆振地方社会人ゴルフ大会で加藤さんが初の室民杯
☆ 登別の男性変死事件、殺人容疑で息子を逮捕
☆ 登別で押し花・葉画・グラスアート教室展が開かれる
☆ 準備着々、高まる緊張―洞爺湖サミットまであと10日
☆ 白老町環境町民会議が発足、官民一体で環境考える
☆ 室蘭清水丘高校の都筑教頭が来月4日落語を披露