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社会

教諭の暴言後、4人不登校 札幌・北九条小 懲戒の3人(06/27 07:48)

 札幌市内の市立小学校の教諭三人が学芸会の練習中の体罰や暴言により懲戒処分を受けた問題で、児童四人が不登校となり、うち二人が転校していたことが二十六日、分かった。教諭の一人は、机やいすをけるなどの不適切な指導を頻繁に行っていたことも認めた。

 札幌市教委によると、昨年十一月九日、北区の市立北九条小の体育館で学芸会の練習を指導していた三年生担任の二十歳代の男性教諭が、騒がしかった六年生四十五人全員を廊下に約一時間立たせ指導。児童が「死ぬ気でやります」と言った際、「先生が殺したら殺人犯になるから、できなかったらおまえ、自分で死ねよ」と暴言を吐いた。

 居合わせた六年生担任の三十歳代の男性教諭二人はこれを制止せず、さらに約四十五分間、児童を立たせて指導した。

 約二時間後、体育館の器具室で再び騒いだ六年生三人に対し、教諭三人は胸を押して転倒させたり、前髪をつかんで顔を上に向けさせたりしたという。

 二日後の学芸会当日にも、六年生担任教諭の一人が、教室での演劇の直前練習で、児童一人の首のあたりに丸めた台本を突きつけ、大声で怒鳴った。

 台本を突きつけられた児童を含む六年生四人がこの直後から不登校になった。二人は一カ月後に登校を再開したが、残り二人は市内の別の小学校に転校した。現在は全員が中学校に通常通り登校しているという。

 学芸会を見に来ていた父母が、教諭の大声を耳にして問題が発覚。この教諭は校長に対し、大声で怒鳴って机やいすをけったり、チョークを投げるなどの行為を過去二年間で十回程度行っていたことも認め、今春に別の小学校に異動している。

 田崎一郎校長は「三人とも非常に熱心な教員だが、学芸会という大きな目標が迫り、余裕がなかったのかもしれない。特に六年生の担任は、全校に模範を示さなければいけないという意識があったのかもしれない」と話している。校長は二十六日朝、全校児童を集めておわびし、再発防止を約束した。

 
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