メールマガジン
山本善心の週刊「木曜コラム」
代表 山本善心
時局心話會
2006年10月19日発行
日本を取り巻く国際情勢 第103号
今週のテ−マ
中国・対日工作秘密文書
            part4
トップページ > 週刊コラム
102「中国・対日工作秘密文書 Part3」
101「中国・対日工作秘密文書 Part2」
100「中国・対日工作秘密文書 Part1」
99「本番・小沢劇場」
98「皇統断絶の回避」
97「安倍晋三の政策理念」
96「米・イランの代理戦争」
95「経営者の大局観」
94「8.15小泉参拝と靖国」
93「標的は天皇・靖国」
92「新台湾人の台湾共和国」
91「安倍政権と靖国」
90「四面楚歌の陳政権」
89「北ミサイルの発射事情」
88「北朝鮮テポドン騒動」
87「小泉改革の雑感」
86「外務省の実態」
85「靖国反対の虚構」
84「盧政権の断末魔」
83「台湾の終着駅」
82「中国の歴史依存症」
81「日韓歴史の曲がり角」
80「9条改正」
79「北朝鮮の対日シナリオ」
78「米中の野望と軍拡」
77「教育改革の壁」
76「小沢一郎の本性」
75「日教組の実態」
74「日本は弱体化する」
73「国は誰が守るのか」
72「尖閣・ガス田紛争」
71「陳総統発言の波紋」
70「肝心要な外交」
69「中台の対立と共存」
68「台湾海峡の虚像 partV
67「中台の変貌 partU」
66「台湾陳政権の展望
65「強い米国の憂鬱」
64「皇統崩壊のシナリオ」
63「上海総領事館員の死」
62「経済回復と弱者切り捨て」
61「2005,今年の総集編」
60「敵対的買収に壁」
59「国共合作で台湾吸収」
58「フジモリ復権の賭け」
57「皇位継承の伝統の危機」
56「ブッシュ来日と東アジア政策」
55「無気力な台湾・陳政権」
54「拉致・核廃棄を巡るウラ話」
53「楽天、TBSの主義主張」
52「日本企業、中国から撤退縮小」
51「フジモリ元大統領の挑戦」(10月20日)
50「李登輝訪米の途へ」(10月13日)
49「日中ガス田戦争」(10月6日)
48「6ヵ国協議の幻想」(9月29日)
47「改憲と日本の将来」(9月22日)
46「小泉政治の総括」(9月15日)
45「国旗、国歌と愛国心」(9月8日)
44「台湾有事と日米協調」(9月1日)
43「村山談話で謝罪宣言」(8月25日)
42「小泉改革の正念場」(8月18日)
41「小泉首相の靖国参拝」(8月11日)
40「覇権主義中国と改憲」(8月4日)
39「台湾の反日親中」(7月28日)
38「台湾国民党主席に馬英九氏」(7月21日)
37「6ヵ国協議、月末再開」(7月14日)
36「尖閣諸島・亡国外交」(7月7日)
35「どうなる朝鮮半島の行方」(6月30日)
34「中国配慮に靡く政策」(6月23日)
33「対北政策・中韓の亀裂」(6月16日)
32「靖国問題の総決算」(6月9日)
31「自衛隊の自立防衛と憲法改正」(6月2日)
30「中国の暴走と日米協調」(5月26日)
29「恐るべき国民党の本性」(5月19日)
28「台湾野党トップの訪中」(5月12日)
27「中国経済の明暗と歴史問題」(5月5日)
26「韓教授の日韓併合容認論」(4月28日)
25「反日デモの深層真理」(4月21日)
24「許文龍事件と中国経済」(4月14日)
23「靖国神社は近代史の鏡」(4月7日)
22「東アジアは米国が支配する」(3月31日)
21「反日と竹島問題と深刻な韓国経済」(3月24日)
S「『連−宋会談』で台湾に異変」(3月17日)
R「中国ビジネスの罠」(3月10日)
Q「中国の『反国家分裂法』に物申す」(3月3日)
P古代ギリシャに学ぶ日本の未来(2月24日)
O米軍撤退後の日本の安全保障(2月17日)
N中国の台湾侵攻は夢物語(2月10日)
M親日家を糾弾する盧武鉉政権(2月3日)
L韓国の共産主義化が始まった(1月27日)
K中国の歴史観(1月20日)
J財界人の奇怪な靖国神社認識(1月13日)
I靖国問題を巡る日中論争(1月6日)
H「李登輝前総統訪日」の真相(12月22日)
G選挙結果と「台湾化」の行方(12月16日)
F「21世紀は中国の時代」という錯覚(12月9日)
Eアメリカの真意は?(12月2日)
D世界から見た北朝鮮の行方(11月25日)
C中国は大国と言えるのか(11月18日)
A台湾に対する米国の見方考え方(11月4日)
@中国の世論工作を支える勢力(10月28日)








 この秘密文書は4回に亘って当コラムに掲載され、今回で最終回を迎える。中国の「日本解放工作」がどのような意図と手段によって行われてきたか明確にされており、特に国会議員の一部が「日中友好」とはやし立て、親中行動を取ってきた謎を解明することができた。

 日本の元総理が公然と中国人女性を愛人としていたこと。中国側の意向を代弁する議員。中国寄りに偏向した一部報道など、「すべて中国側の意図と厳命によることが十分理解できた」との声が大勢であった。特に「執拗な靖国問題、歴史認識、東シナ海での天然ガス採掘で活躍した日本側反日勢力の集中的且つ大々的な動きの背後を手に取るように読み解くことができたのは収穫だ」との意見も加えて寄せられた。

 「日中関係改善」の動きが安倍政権によって萌芽したが、日本人が中国の戦略・戦術・意図を深く理解し、今後の対等な外交関係の構築に結びつくことを願うばかりである。ここに、日本解放工作秘密文書の最終編part4を掲載する。

第五 在日華僑工作
一、華僑の階級区分
 約五万三千名に上る在日中国人は、現在の思想、言動を問わず、本質的には資産階級、小資産階級に属する階級の敵であって、無産階級も同志ではない。しかし日本人民共和国成立以前においては、彼等を「階級の敵」と規定してはならず、統一戦線工作における「利用すべき敵」に属するものとして規定し、利用し尽くさなければならない。

二、工作の第一歩―逃亡防止
 国交正常化が近付くにつれて、彼等は必然的に動揺し不安を感じる。不安の第一は、我が駐日大使館開設後、祖国へ帰国させられるのではないか?その際、在日資産を処分して得た携帯又は送金外貨を帰国後、中国銀行に預金させられ封鎖されるのではないか、との不安である。

 第二は、蒋介石一派の言動をとっていた者、及び「台湾独立運動」に従事していた者の罪を恐れる恐怖不安である。

 これに対し「居住の許可、私有財産の保護は日本政府の保障する所であり、中共大使館の干渉し得ざる内政干渉があること」「民主国日本においては、思想・言動の自由が保護されており、それが外国人に及ぶことは、国府大使館時代の実例で証明されていること」等を挙げて、第一期、第二期工作員とともに、彼等の不安解消に全力を挙げ、彼等に日本残留を決定せしめなければならない。

 対在日華僑対策の第一歩は、彼等を掌握して利用するために日本へとどめることであり、決して台湾又は東南亜各地へ逃亡させてはならない。

三、工作の第二歩―青少年把握
 工作の第二歩は、華僑の小・中・高校・大学等の生徒学生及び青年を、先ず掌握することである。
A、駐日大使館開設と同時に、大使自ら各地の華僑学校へ赴き、祖国からの贈り物として、施設拡充に十分なる寄付金を無条件で与え使用させる。同時に、政治色のない図書館を大量に寄付する。

B、祖国から来日するスポーツ選手団の試合、各種の公演、展覧会に、青少年を無料で招待する。

C、華僑学校へ女性の中国教師一名を派遣する。この一切の費用は大使館で負担する。教師は初期においては一切、思想・政治教育を行わず、忠実熱心な教員として全生徒の信望を勝ち取ることに全力を尽くす。続いて、語学教育を通じて、全生徒に祖国愛をいだかせること、及び生徒を通じて自然にその家族の状況を知ることの二点を任務に加える。教員数も、教員に与える任務も漸増するが、その時期を誤ってはならない。

D、祖国観光旅行。派遣教員による生徒の掌握が進んだ時点で、祖国観光旅行へ招待する。この後、次第に、政治・思想教育を行って青少年を完全に掌握する。

四、国籍の取得
A、駐日大使館開設後直ちに、在日華僑の中国国籍の取得、パスポート発給申請の受理を開始するが、決して強制してはならず、且つ受理期間を制限してはならない。あくまでも、彼等が個人の意思で決定し、自発的に申請するという形式を取らせねばならぬ。時間がかかることは問題とするに足らない。

 掌握せる青少年に「中国人が中国の国籍をとるのは当然のことである」との考えが徹底すれば、彼等は自然に両親を説得する。これ青少年の自発行為であり、子供と共に行動する親の行為もまた自発的行為であることは言うまでもない。

B、日本政府に対しては「在日中国人の国籍問題について」の秘密交渉申し入れ、左記を要求する。
 I、在日中国人の日本への帰化を認めてはならないこと。
 II、在日中国人で中国国籍を取得せず、無国籍者を自称する者に対しては、各地の在日居留期間が満期となる際、居留期間の延長許可を与えてはならないこと。
 III、蒋介石一派が発給するパスポートを認めない。その所持者に、日本居住を許可してはならないし、旅行入国をも認めてはならない。中国人について、二種類のパスポートを認めることは、二つの中国を作る陰謀に該当する最も悪質な反中行為であることを認めること。

五、中国銀行の使用を指定
A、在日華僑の大部分は商人であり、その年商総額は約一兆円に達している。駐日大使館開設と同時に、日本に進出して各地に支店を設ける中国銀行は、中国との貿易に従事するすべての日本商社に口座を開設せしめるほか、華僑については、その大部分の資産を中国銀行へ預金せしめる如く工作せねばならない。

B、資産階級は狡猾無比で、資産を分散隠匿して保全を図る習性を持つ動物である。正面からの説得で、取引銀行を中国銀行一本に絞ることはあり得ない。

 青少年の掌握、国籍取得がゆきわたり、日本政府が我が方の国籍問題についての要求を入れ、もはや我が大使館の意思に抗し移行することは困難となった段階で、左の諸点を実施する。
 I、「祖国の銀行を使おう」「事実で素朴への忠実を示そう」などのスローガンのもとに「中国銀行への預金運動」を華僑自体に展開させる。青少年に運動の先鋒隊として宣伝、説得工作をなさしめると共に、父母の言動を監視せしめ、実行しない場合は摘発せしめる。
 II、預金を中央銀行一本に絞らなければ、パスポートの有効期限の延長申請を大使館は受理しないであろう、と意識的なデマを口から口へ伝えて、「延長申請が許可とならねば無国籍となって日本に居住できない」との不安をあおる。
 III、華僑仲間の密告を「祖国への忠誠行為」として奨励することを暗示する。

六、政治・思想教育
 国籍を取得し、預金を中国銀行に集中せしめた後において、五万三千の華僑を、日本解放のための一戦力となすべく、政治教育、思想教育を開始する。

七、「華僑工作部」で統轄
 本工作に「華僑工作部」を設け、全工作を統轄せしめる。

C 統轄事項

一、派遣員数・身分・組員の出身
 本工作員の組員は、組長以下約二千名を以て組織する。大使館開設と同時に八百名、乃至一千名を派遣し、以後、漸増する。組長以下全員の公的身分は「大使館員」「新華社社員」「各紙特派員」「中国銀行員」「各種国営企業代表又は派遣員」「教員」の身分で赴日する。組員は、その公的身分の如何に関わらず、すべて本工作組長のみの指揮を受け、工作組の工作に専従する。組員は、一部の責任者、及び特殊工作を行う者のほか、全員「第四八党校」日本部の出身者中より選抜する。

二、経費
 本工作での必要経費は、すべて中国銀行東京支店より支出される。中国銀行は、日本国内で華僑及び日本商社より吸収する資金中、銀行業務の維持に必要なる額を除き、残余は全額、本工作のために支出する。華僑預金は、日本人民民主共和国成立後は、全額没収するものであるから、将来において預金者に返還することを考慮に入れておく必要はない。本工作組長は、常に中国銀行東京支店、党支部書記と密接に連絡し、資金運用の円滑を図らねばならない。

三、指令・関連文献の取り扱い
A、本指令、及び工作組織系統表、工作員名簿等の下達は、組長、副組長のみに限定する。

B、関係文献はすべて組長自ら保管する。

C、関係文献の複印、筆写は厳禁する。

D、工作組の各部責任者に対しては、訓練期間中に、組長より個別にその所管事項について、指令内容を伝え記憶せしめる。

E、組員に対しては、その所属する各部責任者が、その組員に担当せしめんとする事項についてのみ教育訓練する。


 
【このコラムは毎週木曜日に更新。次回は10月26日(木)】

>>メールマガジン 週刊コラム「木曜コラム」 読者登録(無料)
※山本善心の週刊「木曜コラム」のメールマガジン(無料)を開始しました。お陰様で毎日多数の方々より読者登録を頂いております。読者登録は上記にてお申込みくだい。


※登録解除を御希望の方はこちらにアクセスをお願いします。