○毎日新聞
今回の行事に、天皇と皇后が佐賀に来ることの意味って何ですか。
○知事
この大会には毎回、天皇皇后両陛下にお越しになっていただいておりまして、今回もまた来ていただけるということであります。
○毎日新聞
だから、そういった慣例化されているから呼んだということですか。
○知事
もちろん、なかなか慣例化されていない特別の行事にお越しいただくことは難しく、またなおかつ、ほかにもたくさんご公務がおありになりますので、そういう中で、ぜひともこの、豊かな海をつくっていく、育てていくということが、これまで以上に私は大事になってきていると思っておりまして、その意味で、ぜひとも国民の象徴である天皇皇后両陛下のご来県をお願いしたということでございます。
○毎日新聞
海を大切に守るためとさっきおっしゃっていましたけど、非常にそれは大事なことだと思うんですね。それに必ずしもこうやって、非常にいろいろとお金も人もかかりそうなんですけれども、このお二人が佐賀に来るということで。そこまでする価値があるんですかね。
○知事
もちろん、私どもとしては価値があると考えております。
そもそもこの大会自身は、天皇皇后両陛下、天皇陛下が皇太子殿下の時から豊かな海をつくっていくということに対しては大変関心をお持ちで、それでこの大会が始まったということもございます。特にこの大会については、私どもからお願いしたということもございますし、天皇皇后両陛下もぜひ参加したいというお気持ちをもって臨まれるのではないかとご期待申し上げております。
○毎日新聞
ちなみに、この行事は天皇と皇后がここに来ることと来ないことと両方のパターンで、つまり、来ることによって幾らだけ予算が余計にかかるんですか。
○知事
もともとお越しになっていただけないという前提での予算を組んでおりません。来ていただけるということで予算を組んでおりますので、その予算が幾らかということについては、今手元に準備をしておりませんけれども、それは大会でございますので、例えば、もっと小さくする、コンパクトにする、またはやらないと、いろんな選択があろうかと思いますけれども、私どもとしては、こうして海の大切さをこの機会にわかっていただくためにも、天皇皇后両陛下にお越しいただいて、この機運を盛り上げていきたいと、そういうふうに思っているところでございます。数字は出しておりません。
○毎日新聞
その数字を出したものを後でお願いしてよかですか。
○知事
数字を出すつもりはございません。
○毎日新聞
いや、だからお願いしますと言っているんです。
○知事
いや、それは私どもとしては、今回、これだけの額がかかっているということはもちろん、今も予算審議を通じて公表させていただいておりますし、そのことについては、別途公表させていただく、数字をお届けすることはもちろん可能でございます。それはさせていただきます。数字を出すつもりはございません。
○毎日新聞
じゃ、今拒否されたのは何を拒否されたんですか。
○知事
来られなかったら幾らなのかということです。
○毎日新聞
つまり、私が言うのは、天皇皇后二人の関係で幾ら経費が余計にかかっているのかということです。
○知事
関係でということはございません。来られなかったからこれをしません、来られたらこれをしますということではなく、全体の経費としてやっておりますので、そこを出すのは難しいということです。
○毎日新聞
だから、出せますよね。
○知事
いや、だから、それは出せないということです。トータルで幾らかかっているかはもちろんお出しができます。
○毎日新聞
どうして出せないって言い切れるんですか。だって、これだけ人手を何人配置して、ここにこういうふうな警備をするとか、全部計画されているわけですね、事細かに。それを数値換算してくださいと言っているだけなんですよ。
○知事
それが天皇皇后両陛下が来られなかったときに全く警備が必要ないのかということでありますとか、どの程度まで準備をするかということは、私どもそれを計算する考えはないということであります。
○毎日新聞
出したら都合が悪いんですかね。
○知事
別に都合は悪くございません。
○毎日新聞
じゃ、出しましょうよ。
○知事
いやいや、それは私どもではいたしません。
○毎日新聞
だから、税金のチェック機能ですよ、いわゆる。私が言いたいのは、税金が適切に使われているのかチェックしたいので。
○知事
もちろん、税金が適切に使われているかどうかは、全体の予算をご覧いただいて、その上で県民の方々にチェックしていただくということはもちろんそれはお願いしたいですし、ぜひそれは見ていただければと思います。
○西日本新聞
今の関連なんですけど、今回の海づくり大会によってかかる県費の費用負担としてお幾らかかるのか、全体の額はわかりますか。
○知事
全体の額については、ちょっと今手元にございませんが、ちょっとそれは今(確認して)申し上げます。
準備を含めた3カ年の額の合計でございますが、5億5,001万5,000円でございます。
○西日本新聞
知事がさっきおっしゃった天皇皇后が今回いらっしゃるというのは、今回(の会見)が発表ということになるわけですかね。
○知事
正式には、本日の午後3時に宮内庁から発表になっておりまして、これで正式に決まったということになります。
○西日本新聞
いらっしゃるのはいつ以来になりますか。
○知事
平成4年だったと思いますが、平成4年の5月に地方事情御視察ということでご来県されておりまして、吉野ヶ里遺跡をご覧になった後に、佐賀市、そして多久市、佐賀県畜産試験場のある山内町、こちらを見ていただいております。
○毎日新聞
5億5,000万幾らとおっしゃったんですけど、この額がこれだけ財政がひっ迫している中で、本当に豊かな海づくりを後世に伝えていくために大事なことですけどね、適切な、一番効果的なお金の使われ方なんですかね。
○知事
機運を盛り上げていくためにいろんなやり方はあると思うんです。これが唯一無二のやり方かと言えば、それはそうではないかもしれませんが、これは極めて有効なやり方だというふうに私たちは考えております。
○毎日新聞
しかし、先ほどおっしゃったのは、私どもがお願いしてというふうにおっしゃいましたよね、天皇皇后両陛下を招へいすると。だから、お願いしたわけですよね、来てくださいと。
○知事
ええ、そうです。