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【石原知事会見詳報】「アメリカは結局逃げちゃった」 (2/3ページ)
−−拉致被害者の家族に対してどういう気持ちか
「いや、ですから、私のあのときの放送に、こうなるだろうと予測がありましたが。私の情報統計で。アメリカの国務省もね、今の政権がレームダック(役立たず)になってきてるんでね、非常に情報の流通が悪くて、国務省のスタンスというか、傾向がブッシュ大統領に通じてないんじゃないかって。まあ、一つの政府ですからね。大統領を無視して、国務省が先走るわけにいかない。まあ、ライスとブッシュの関係がどんなもんか知らないけど、信頼関係があるんでしょう。でも結果、こういうことになった」
「で、アメリカが『拉致問題忘れませんよ、忘れませんよ』ってね、猫なで声で言ってもらってもね、そんなもの誰だって満足しないしね。被害者の家族の方だけじゃなしに、日本人全体が非常に、今度は本当に不本意な思いをしているでしょうね。またしてもこういうことになったか。日米関係に決してこれ、いい影響を与えないと思う。アメリカの国としてのプレステージ(威信)も下がるんじゃないですか。つまり、やっぱり国力が衰退してきてね、八方手を尽くしても尽くしきれないってことで、どこか一つ手を抜こうってことで、当面、北朝鮮にラジカルにものを言うって感じでもないし、まあその限りですね」
「アメリカは、ひとつの文書をね、やっかいな1章をつぶしにかかったのだろうけど。さて、これから先あれですな、アメリカの北朝鮮に対する認識と中東地域における事態の認識から、どちらが非常に軽いか重いか、まあ比べるに値しませんけどね。まあ、おのずと分かることだけれども。それから、イランのような問題もね、アメリカがどのような形で対処するのか。イスラエルがですね、その代わりを務めるのか、これは分からないけれども、とにかくアメリカはこの問題からは手を引いて抜いたと」
「まあ、日本は無視されたということでしょうな。これはほんとに、私たちはその問題について『忘れませんよ』なんて誰でも言えるんだから。そんなことは。じゃ忘れません、どうするかってことは、あの程度の条件緩和でね、テロ国家の指定を解除するってのは、これは日本人にとって非常に不本意ですよ。極端にいって、バサッと思い切って向こうが全部拉致してる日本人を戻してくれるっていったら、話は別だろうけども、国のメンツからいってそんなこと絶対、できやしないだろうからね。現に私が言ってることに妨害電波出してるんだから」
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