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【石原知事会見詳報】「アメリカは結局逃げちゃった」 (1/3ページ)
東京都の石原慎太郎知事は27日の定例記者会見で、米政府が北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除すると発表した問題について「米国は(拉致被害者を)忘れないというが、結局アメリカは逃げた。日本人は無視された」と痛烈に批判した。この日の会見詳報は以下の通り。
−−知事が拉致被害者に向けたメッセージを収録した放送にあわせて、北朝鮮が妨害電波を発したが、どう思うか
「今までもそうですよ。ですからね、総務省は珍しくね、あの団体に2つの波を許してくれましてね。こっちが妨害されましたら、こっちに(もう一つの波に)救済措置をさせるってやってきたようですけど、そういうことをもう少し、みんなに周知した方がいいんじゃないかな。まあ、アメリカは相変わらずでね、結局逃げちゃった。それはアメリカもどういう利益につながるのか、私はよく分からないけれども、依然として拉致の問題は残っているわけでしてね。それから、この問題について北朝鮮が非常にかたくなな姿勢というかね、後ろめたさを感じているからこそ、私に限らず、あの局が出した短波放送にですね、向こうにいるその不当に拉致された日本人がそれを聞かないようにですね、妨害を講じるってことは彼らのまあ、要するにやったことを証明しているのではないでしょうか」
−−ブッシュ大統領が北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除したが、どう考えるか
「私は非常に不満ですね。それは日本の外交がいかに弱いか、いかに言いなりになってるか。これにまた核の問題がね、うやむやになったってことが分かった時点で、アメリカがどう反省するか。その時にそれに盲従した日本の政府がですね、それに対してどういう責任を表示するか。まあ、それを眺めて、ざまあみろってことじゃすまない事もありますからね、やっぱり。また、とにかくわれわれの同胞が拉致されて捕らわれている。その奪還がそれだけ遅れるかってことですから。それに対する、やっぱり国の政府の責任ってあると思います」
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