2008年6月27日 18時4分更新
米子市の拉致被害者、松本京子さんの兄の孟さんはアメリカが北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除する手続きを始めたことについて「幅広く拉致問題を訴えながら、テロ支援国家の指定解除の阻止につなげたい」と拉致問題解決にねばり強く取り組んでいく事を訴えました。
松本京子さんの兄の孟さんは米子市で開かれた教員対象の研修会で講師を務め、拉致被害に関する人権問題を話し合う分科会で拉致被害者家族の思いなどについて話しました。
この中で孟さんは「母親は30年間、妹の京子が好きなたくあんを作って帰りを待っています」と日常が奪われた拉致被害者家族の実情を述べました。
そして「多くの人たちに関心を持ってもらうためにも、子どもたちにも拉致問題の実情を知ってもらいたい」と述べ、教育現場でも拉致問題を取り上げて欲しいと訴えました。
講演を終えた松本孟さんは報道陣の取材に対し、アメリカが北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除する手続きを始めたことについて「手続きが始まった以上、今はなんとか阻止できるように声を上げていきたい。今後も幅広く講演などの場で訴えたい」と拉致問題解決にねばり強く取り組んでいく事を訴えました。