2008-06-26 一緒に死んでくれる人
そういう言葉で検索をかけて、何人かここに辿り着いている。
私はあなたとは一緒に死なないから。
見ず知らずの人と心中するくらいなら、一人で死んだ方がましではないですか。
それとも同一目的の人々と集まることによって、
後戻り出来なくするのが目的なのかしら。
その日は一睡も出来なくて、
途中で折れるように曲がったペニスが、
私の中で上下するたびに結合が解かれてしまいそうで、
私は痛くて怖くて仕方がなかった。
彼もまた、私と馴染むことはないのかもしれない。
その予感は的中した。
■さて勉強はというと

学問友達が一人もいなくなって寂しい。
勉強とは孤独な作業だけれども、研究というものは個人の寄せ集めで成り立つ。
自分の考えすら纏まらない。
いつも纏まらずに散らばっているものを、
話しながらかき集めて、その中で構築されたパロリチュールを見て、
自分でも自分の思考が明確になるのだ。
最近は色恋沙汰ばかり書いていて、本当に自分が何をしているのか呆れてくる。
恋愛が何かしらの機動力となっていては昔のことで、
今は私の中で邪魔にしかならないと気がついた。
新しい恋愛は発想の源にはならず、もう過去の蓄積だけで書いていける。
恋愛って結局は同じことの繰り返しだって、この年齢になって漸く気がついたのだもの。
そろそろ地盤を固めないと。
2008-06-23
2008-05-28
■引越し初日

陽当たりの良いベランダに窓枠に腰をかけ、
電車の走る振動音を聴いている。
男は別の窓で煙草を吸っている。
「この部屋に君がいるなんて」
午前の授業に久しぶりに出席した帰り、という言い訳を用意して、
煙草を吸い終えた男が私の背に腕を伸ばしてきたので、
私は思い切り背伸びをしなくてはならない。
背伸びしたまま、私の腕は彼の肩から首へ回されている。
心の中で思っていても、口には出さないことが私にだってある。
背伸びし、腕を男の首へと上げたままの無防備な私の姿勢。
物書きを目指す若い男は私から何を学んだのか。
女の身体に痙攣を引き起こす術か。
私はマダム・エドワルダ。
引き起こされる痙攣と膣の奥に出される精液と、
汗と声と肉と何かと、
そうだ、私は痙攣の中に自己陶酔の美を感じるのだ。
太陽に当てられた私の裸身は美しい。
化粧なんてしなくても、私は美しい。
陽光に照らされた私の肉体は神々しかった。
「まるで神田川みたいだ」
そう微笑む彼の下で、
私はもう、別の詩を思い浮かべていた。
2008-05-23 ナジャ

円山町のホテルの窓を開けると、
ブラックライトの悪趣味な部屋には
似つかわしくないほど健康的な陽射しが入り込んだ午前7時。
朝の涼しげな空気が吹き込んできた。
外では太陽の下、働く人々の声と物がぶつかる音、トラックの振動。
ベッドでは背の高い男が寝ていた。
本と私。
それだけが彼の欲しがるもの。
一度は離れていった私を再び手に入れた男は、満足気に眠っていた。
裸のまま、上半身を窓から乗り出して、
私も何か、活動を始めなくてはならないのだろう。
布団の中に潜り込み、眠る男のペニスを口に含んだ。
昨晩から何度目かの性交。
背の高い男が圧し掛かると、私の体はすっぽりと納まり、消えてしまったかのようだ。
風が吹いている。
数えるのも面倒な幾度目かの射精。
男は私に口付けをした。
夜は眠らなきゃ。
だから朝、目が覚めたらセックスするのよ。
朝日の中で金色の光が身体を照らしてくれるでしょう?
頭の中がすっきりして、一日を生きていけるだけの愛情をチャージ出来るわ。
私のエクリチュールは、もう斬新さを失い、色褪せてしまった。
私だってアンドレ・ブルトンと同じよ。
ただ一人の相手と愛し合いたいわ。
ただ一人の相手を愛し続けたいわ。
でも駄目なの。
私はナジャのように贋物だったから。
2008-05-10 オートマタ
生き人形をモチーフにしたモデルとして、
撮影されることが多くなった。
とうとう私はオートマタになれたのか。
私は子宮少女なんて自称することを阻まれるようになったらしい。
子宮女。
私の子宮は活動しているの?
排卵もしないのに。
不妊なのに。
私を第三者として客観視し、分析する;TOMO
分析内容を冷静に捉える傍観者;TOMO
理性では解っていながら、意にそぐわないヒステリックな;TOMO
子宮女は私に残された人間としての意識存在。
これが消失したときに私は私になれるのに。
■紹介文

昔、画家の谷神健二さんが書いてくれた私の紹介文。
文字ベースで自分表現をしています、なにかとてつもない
強靱な殻に包まれたエゴが、詩のような韻を踏んでは溢れてシミを作っ
て蒸発昇華されて痛い表現です、狂気や妄想と現実は決して裏表ではな
くて二重螺旋の構造体のようなのですが・・彼女は二つの螺旋を癒着さ
せて表現しているようです、強い引力を持ち得た魅力的な幻視世界です。
未だかつてこれほど嬉しかった紹介文はない。
automate_tomo
2008/05/10 02:23 部屋がカオス化しています…。片付けるのが面倒だったり…
2008-04-07 やるせない

YouTube - 譯懊?ョ蟄」遽? / 繝輔ず繝輔ぃ繝悶Μ繝?繧ッ
抒情詩を書くなんてことは出来ないのか。
他人からすればただの色恋沙汰ばかり綴られた日記でしかないのだろう。
桜のように舞い散ってしまうのならばやるせない
これから述べることは私の妄想だし、今までもきっとそうだ。
誰が傷ついて、誰が自殺して、誰が騙して、誰が騙されて、
嘘ばかりついたりつかれたり、どうせ私の指が適当にキーを打ち放ったもの。
私の指が幾重にも不貞を働きながら、
彼へと打つメールを辞められないでいる。
髪の毛に桜の花びらが降り積もるまで待っていられたら、
君は私の頭からそれを払ってくれる?
遠回しな君の指が私をもどかしくさせ、
この間の晩もまた、二人で背中を並べて手を彷徨わせる。
今度の逢瀬でこの指がなにを語るのか、
その指がどこへ向かうのか、
ほんの少しだけ、君と私の身長差だけ歩む。
2008-03-03
■最近の購入品

- アーティスト: 志方あきこ
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■幻想とは…?

幻想とは本来、闇の部分が多すぎて、私はそこに惹かれているのではないかと疑った。
私は陰の中でしか生きていけないから、恐らくこの予測は当たっている。
暗いばかりの幻想が私の中で手をつないで踊っている。