【動画】民間「ドクターヘリ」が初搬送 対馬、壱岐など離島の患者を福岡へ
医療法人財団「池友会(ちゆうかい)」(本部・北九州市)が27日、医師や看護師が同乗するヘリコプターで救急患者を搬送する民間版「ドクターヘリ」の運航を開始し、対馬の男性患者を福岡市内の病院に運んだ。対馬や壱岐など離島の救急医療への貢献が期待されている。
池友会によると、民間の医療搬送用ヘリ事業は、沖縄県の浦添総合病院に次いで全国2番目。搬送先は同会が福岡県内で運営する四つの病院。患者の搬送費負担はない。福岡和白病院を拠点に、航行範囲は片道1時間圏内を想定。ヘリはリースで、運航費用は年間約1億7000万円という。
対馬には、大村市を発着する県のドクターヘリや海上自衛隊ヘリよりも早く到着し、本県の救急搬送を補完する役割もできるという。
この日、搬送されたのは上対馬町の男性(45)。急性硬膜下出血で上対馬病院に入院していた。ヘリは福岡和白病院から約45分で上対馬町殿崎のヘリポートに到着。男性患者と家族を乗せて飛び立った。
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