2008年05月02日 更新

「ロンバケ」脚本家、北川氏が映画監督デビュー!主演は北乃

「ハルフウェイ」の劇中写真。地元の短大志望のヒロ(北乃きい)と、東京の大学を目指すシュウ(岡田将生)は徐々に気まずくなる…

「ハルフウェイ」の劇中写真。地元の短大志望のヒロ(北乃きい)と、東京の大学を目指すシュウ(岡田将生)は徐々に気まずくなる…

 脚本家、北川悦吏子氏(46)=写真=が、来春公開の映画「ハルフウェイ」で監督デビューすることが1日、分かった。北川のオリジナル脚本の恋愛ドラマで、主演に北乃きい(17)を起用。映画監督の岩井俊二氏(45)と音楽プロデューサーの小林武史氏(48)がプロデューサーを務める。テレビ&映画&音楽界のヒットメーカーによる初ビッグコラボが実現した!

 「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」などで高視聴率をたたき出した恋愛ドラマの名手が、映画「スワロウテイル」などのカリスマ監督・岩井氏、Mr.Childrenらを育てた日本屈指のメロディーメーカー・小林氏と組み、満を持して映画監督に挑む。

 仕掛け人は岩井氏。「岩井さんに強く勧められて興味を持ち始め、やってみようかと勇気を出してみました」と北川監督。岩井氏は、今作で映画プロデューサーに初挑戦となった小林氏に対しても「音楽で成功した人が映画にチャレンジするのは非常にリスキーかもしれないが、(小林氏の)あえてチャレンジしたいという気持ちに共感」して、背中を押したという。

 作品は、ある地方を舞台に別々の進路を歩もうとする高校3年生の恋人同士、ヒロとシュウの姿を描くラブストーリー。

 思春期特有のみずみずしい普遍的な純愛を描くにあたり、北川監督は「青春の1ページ的作品なので透明感のある役者さんが欲しかった」。夕暮れに紛れてしまいそうなほど「ヒロと等身大の女の子」として北乃、そして「ホイップクリームみたいになめらかな独特の雰囲気」を買ってシュウ役に映画「天然コケッコー」で存在感を示した岡田将生(まさき)=(18)をキャスティングした。

 撮影は昨年10月下旬から約半月。岩井氏は監督経験を生かし現場で進行を補佐するなど製作全般を、一方の小林氏は楽曲面を中心にバックアップ。完成を迎えた北川監督は「とてつもなく興奮する刺激的な体験でした。世界が2次元から3次元になった感じ。ビギナーズラックとも言える息をのむような出来栄えです」と手応えを感じている。名女流監督誕生となるか、注目を集めそうだ。

★北乃きい感激「私が思うヒロと一致した」

 北川さんと初仕事となった北乃は「北川監督が思い描くヒロと私が思うヒロと一致したとき、すごくうれしかったです」。同じく初仕事の岡田は「とても不思議な方。魅力的で知らぬ間に好きになっちゃうタイプです」と2人とも好相性だったよう。出演はほかに成宮寛貴(25)、白石美帆(29)、大沢たかお(40)ら豪華な顔ぶれだ。

★ネタバレ警戒!北川監督「見てのお楽しみ」

 「ハルフウェイ」というタイトルの意味、由来を聞くと北川監督は「見てのお楽しみ、ということで」と言葉を濁した。ネタバレを警戒!?