経済
パンにも洋菓子にも…米粉が人気 小麦高騰でさらに?
もっちりとした食感や安全性が支持されている米粉パン=神戸市中央区北野町2 |
コメを加工した「米粉」を使ったパンや洋菓子の人気が高まっている。価格は、高騰している小麦粉の二倍もするが、すべて国産という安全性や小麦粉より低カロリーという点などが利用拡大を後押ししている。小麦粉の価格上昇が続けば、さらに人気は高まりそうだ。(末永陽子)
洋菓子のシェ・コパン(神戸市東灘区)は昨秋、米粉を使ったロールケーキを発売。真っ白な生地に仕上がるよう白い米粉を使った。一日に約三十本売れることもある。「もっちりした食感と低カロリーが女性を中心に好評」という。
平野屋本舗(同市北区)は二〇〇七年、米粉でつくった有馬温泉名物の炭酸せんべいの販売を始めたが、今年になって売り上げが伸びてきたという。同社は「コメの甘みと少ししっかりした食感が年配者に好評」という。
〇六年にオープンした米粉パン専門店「koigakubo(コイガクボ)神戸異人館通店」(同市中央区)。店頭には常時六十-七十種が並ぶ。特にクロワッサンや三角形に焼いた「おむすびパン」が売れ筋で、売り上げは年々上昇。店長の岡本さつきさんは「米粉はすべて国産なので安全性が高く、老若男女に人気」と話す。
農林水産省によると、米粉を使った製品の普及状況(新規米加工品原料使用量)は〇六年度で六千トンと、前年度から倍増した。兵庫県内では給食に米粉パンを導入する学校が増えており、〇三年度の二十五校が、〇六年度には百二十八校と五倍となった。
近畿地区では、消費者や食品業界、学校給食の関係者らでつくる「近畿米粉食品普及推進協議会」が〇二年、全国に先駆けて発足。同協会は「最近は、業者からの製造方法などの問い合わせが増えている。米粉価格は小麦粉の約二倍だが、小麦アレルギーの増加などで利用業者が増えているようだ」と分析している。
(6/25 09:19)
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