紫陽花が華やかな季節になってきましたね。
紫陽花が似合う季節もしばらく経つと、太陽の季節の夏がやってきます。
夏が来ると思い出す結婚式があります、それは数年前の夏の結婚式のことでした。
依然撮影させていただいたお二人の挙式、
関東にある某有名神社で、披露宴は近隣の料亭での披露宴でした。
お二人は地元と言うこともありお二人の大好きな季節の夏に、
その神社で結婚式をすることに小さい頃から憧れていたそうです。
厳かな雰囲気の中で憧れの場所で結婚式をするお二人、
季節に関係なく人気の神社なので、
予約開始をする1年前にチケットぴあ状態で申し込みをされたのだとか。
希望通りの日程と時間でお申し込みをすることが出来て、
小さい頃から思い描いてた夢が、
いよいよ現実のものとなるその日が近づいていきました。
お二人は結婚式の1ヶ月前に料亭での打ち合わせを行い、
お料理や演出のお打ち合わせなど行ったあと、神社に行ってみようということになったそうです。
あと1ヶ月で念願の神社で挙式が出来る、
そんなはやる気持ちを抑えて神社まで歩いていったところ、
神社には本殿・幣殿・拝殿と色々な箇所に足場が組んであり、
さらにはブルーシートや緑の網などに覆われ、
とても厳かな雰囲気を呼べない空間がそこにありました。
その光景に慌てて神社の方に聞いてみると、
数年前からかなり大がかりな修復工事が予定されていて、つい先日着工したそうです。
お二人は頭の中が真っ白になり「工事はいつまでですか?」と訪ねると、
少なくても数ヶ月はかかると言われたそうです。
神社の担当者に「そんな話は聞いていない!!」と詰め寄るも、
「以前から予定されていたことですから…」
「土日は工事もありませんし、本殿の中は工事はしていないので…」
そんな説明に納得がいくわけもなく、
お二人は「なんで数年前から決まっていたのに申し込みの時にいってくれなかったのか、
こんな工事中の足場だらけの雰囲気の中で結婚式をするのはありえない」と話したところ、
「神の御前で結婚式が行えることだけでもありがたいと思っていただかないと」
と言われたそうです。
神社は結婚式場ではないので、
そもそもの考えが違うのはいたしかたありませんが、
玉串料として10万円前後の実質の挙式料金も払っていることですし、
神社からお二人へそれなりの説明義務や対応があって当然のことです。
何よりも大切な日で、何より大好きな場所でのお二人の結婚式なのですから。
お二人は延期しようか、それとも他の神社にしようかと考えたそうですが、
すでに招待状も送ってしまい今さら変更するのも…。
お二人は結婚式当日は心のフィルターで、
足場や緑色のネットで覆われた工事中の景色は見ないことにして参進を行い、
本殿の中で挙式を行われたそうです。
僕もなるべくそんな工事風景が写らないように撮影しました。
大好きな憧れの場所で、本殿をバックにたくさん写真を撮りたいと言っていたお二人、
そんな夢の場所は工事中のネットに囲まれ全く見えません。
どうしようもないぐらい苦しかったでしょう。
でも、そんな痛みは神社の方々にはとても伝わっていないような雰囲気でした。
ゲストから「挙式の時ぐらいネットを外せないの? 雰囲気が台無しでしょう」と詰問された際にも、
「決まっていたことですからできません!」と応えてたぐらいですから(´・ω・`)
神社の修復工事も完了した約1年後、お二人を連れてその神社に再び撮影に行きました。
大切な結婚式の日の想い出、そして大切な場所の想い出、
神社側の伝達が伝わらなかったことで招いてしまった、想い出の傷。
お二人にモヤモヤした気持ちでこのまま結婚生活を送ってほしくないですし、
結婚式業界に携わる者の責任として、
少しでも傷を癒すことが出来ればと思って撮影をしました。
修復が完了して以前より艶やかな雰囲気になった神社で、
挙式の時の白無垢と羽織袴とまではいきませんでしたが、
オシャレさんな服装でお二人の自然な表情を撮ることが出来ました。
あくまで僕の個人的な感情なのでもちろん無償にてです。
大好きな人と大好きな場所で少しでも心癒すことができれば、僕も幸せですから。
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■もう一度撮影・・・
修復工事が終わって一年後に撮影~のくだり感動しました・・・
私も二人の気持ちをもっと考えて撮影していこうと再確認する事が出来ました!