【大紀元日本6月27日】国際人権団体、国境なき記者団(RWB)は6月24日、中国当局が国際オリンピック委員会と交わした約束を履行していないと非難、チベットでの五輪トーチリレーの外国人記者の取材に厳しい制限を講じている、と指摘した。
RWBによると、ごく少数の記者しか現地入りが許可されなかった。これらの記者と現地住民の接触が禁止されていた。
RWBは、中国当局がオリンピックを政治化しないと約束していたが、結局、政治情勢が敏感な地域でリレーを行うのは、政治のための宣伝である、と指摘した。
BBCがRWBのコメントを引用し、「これほど警備の厳しいオリンピックトーチリレーはこれまでに未経験。現地の住民は屋外に出ることを禁止された」「外国人記者がこれまでの関連の取材において、それほど多くの制限を受けたことがない」などと報じた。
RWBは、中国当局のオリンピック憲章に違反する行動に対し、国際オリンピック委員会(IOC)が沈黙していると指摘、中国当局はこのリレーを自らの政治弾圧の口実にしていると非難した。
BBCは、「6月21日同リレーがチベットのラサ市を経由する際に、約50人の外国人記者が現地での取材が許可された。そのほとんどは香港、アモイ、台湾の記者で、中国当局の審査により選ばれた人ばかり」と報じ、これらの外国人記者がラサ市に入ってから、一部の特定地域への進入が禁止され、しかも、すべての行動が警察と私服警官に監視され撮影されていた、などと伝えた。
また、リレーの経由地、ウィグル族が居住する新疆ウィグル自治区では、外国人記者がさらに厳しい監視に遭ったという。「事前に様々の承諾を中国当局から得たが、現地でウィグル族への取材は依然禁止された」とBBCは明らかにした。
BBCは、中国国内のメディアの関連報道の用語は非常に激高と指摘、チベット地区の共産党委員会の長が「ダライ・ラマ集団」と名指しで非難、「必ず彼らを消滅する」「中国の国旗は永遠にチベットの地に立つ」などと発言したことを挙げた。
(翻訳・編集/叶子)
(08/06/27 08:12)
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