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損害賠償:吸引分娩でミス、医師に請求 第1回口頭弁論、全面対決に /茨城

 吸引分娩(ぶんべん)ミスで重い後遺症が残ったとして、竜ケ崎市の女性(37)とその家族が取手市の「かんの産婦人科クリニック」院長の医師に約2億5750万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁に起こした。24日、同地裁(坂口公一裁判長)であった第1回口頭弁論で、院長側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う構えを見せた。

 今年4月に提出された訴状によると、女性は06年8月、同クリニックで吸引分娩により男児を出産した。院長が吸引カップと胎児の頭の間に女性の子宮の一部などを挟んだことに気付かずに吸引したため、女性は子宮などに裂傷を負い、出産後大量出血で多臓器不全と脳梗塞(こうそく)を併発。高次脳機能障害で思考力が低下し、全身に運動機能障害が残り、生活全般で介助が必要になったという。

 女性側は「医師として初歩的な注意義務を怠った結果、重度の後遺障害を若くして負った」と訴えている。【山崎理絵】

毎日新聞 2008年6月25日 地方版

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