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【静岡】

ドクターヘリ出動協力 静岡、長野両県が合意

2008年6月27日

 聖隷三方原病院(浜松市北区)に常駐するドクターヘリが静岡県と隣接する長野県南部に出動する協力態勢について、両県と病院側が合意したことが分かった。長野県のドクターヘリは県北東部の佐久総合病院(佐久市)の1機のみ。南部の飯田市などへ出動すると30分以上かかるが、聖隷三方原病院からだと15分に短縮される。

 静岡県医療室によると、昨年9月ごろ、長野県の担当者から協力要請を受け、話し合いを重ねた。長野県南部地域は大部分が山間地で、道路整備も遅れているため、緊急を要する患者を素早く搬送することが課題となっていた。

 静岡県は聖隷三方原病院のほか、順天堂大付属病院(伊豆の国市)にもヘリを配備している。隣接県に出動しやすいことから協力することを決めた。

 合意内容には、佐久総合病院のヘリが静岡県へ出動する“相互協力”も盛り込んでいるが、静岡県医療室は「現実的には考えにくい。人道的な相互支援で、お互いに費用負担は求めない」と説明している。

 ドクターヘリは全国で13道府県に配備されているが、2機を常駐させているのは静岡県だけ。静岡県は愛知県とは既に越境搬送態勢を確立している。

 

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