舛添要一厚生労働相が26日、日野市立病院(多摩平4、熊井浩一郎院長)を視察した。「東京近郊で、置かれている状況が典型的な普通の病院を見たい」という厚労相の意向で実現した。市立病院は小児科の常勤医師が退職する影響で、今月から出産の取り扱いを休止している。現状を報告した熊井院長らは勤務医や看護師の確保対策を要望した。
市立病院は常勤小児科医1人を新たに採用できたが、出産は再開していない。視察後に記者会見した舛添厚労相は「NICU(新生児集中治療室)が使われていない。医者がいないとこうなるというのをつぶさに見た」と述べ、医師増員の必要性を強調した。【佐藤浩】
〔多摩版〕
毎日新聞 2008年6月27日 地方版