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人気お笑いタレントの笑福亭鶴瓶(56)が映画初主演することが26日、発表された。「ゆれる」でブルーリボン賞監督賞を受賞した西川美和監督(33)の最新作「ディア・ドクター」で、へき村の診療所に勤める中年医師を演じる。7月下旬クランクイン、来年公開予定だ。
「母べえ」や「映画 クロサギ」、「奈緒子」など、出演映画が相次いで公開されている鶴瓶が、ついに映画で初主演する。「ディア・ドクター」は過疎地医療を舞台にした作品。監督2作目の「ゆれる」が、06年のカンヌ国際映画祭監督週間に出品され、国内外で高い評価を得た西川監督のオリジナル脚本による最新作だ。
とあるへき村の診療所に勤める独身の中年医師・伊野(鶴瓶)は、さまざまな病を一手に引き受け、村人から全幅の信頼を寄せられている。が、ある時独り暮らしの未亡人・かづ子(八千草薫)を診療することになってから、伊野が隠していた意外な素顔が浮かびあがるというストーリー。
鶴瓶は1976年に「トラック野郎 天下御免」で映画初出演してから10本以上の作品に登場しているが、意外にも主演は初めてだ。「本物と偽物の境界線」をテーマにした西川監督が「日本で最も顔を知られた方。田舎のお年寄りからも無条件で好かれる人柄で、でも、人間の持っている不可解さや明暗の両面もちゃんと表現できる」と熱烈オファー。西川監督の作品を見た鶴瓶は「(西川監督の)間がすごい」と出演を快諾した。
鶴瓶は「引き受けた理由? 主役やったから」とおどけつつ「世の中にはいろんな主役がいますが、どの主役にも負けない自信はあります」と大張りきり。「来年あたり、カンヌなんて行ってみたい」と早くも色気をのぞかせている。7月下旬~9月上旬まで茨城県などで撮影される予定だ。
(2008年6月27日06時00分 スポーツ報知)