バーチャルカンパニーを立ち上げたマーケティング同好会の(右から)右田さん、志賀さん、梅本さん、足立さん
中津商業高校(淵一成校長、三百十四人)の「マーケティング同好会」が「会社」を設立。第一弾商品としてエコバッグを製作した。「バーチャルカンパニー(模擬会社)」ながら出資を募り定款までつくった取り組みで、県内の高校では初めてという。三年後に閉校となる同校の歴史や思い出を形にしたいと始めており、「中津商業発」をアピールしようと張り切っている。
メンバーは「代表取締役」の志賀美咲さん、「専務兼業務部長」の右田笑子さん、足立奈々さん、梅本彩さん(いずれも同校三年)。会社名は、「memory、make、ever、ecology」の意味を込めて「office M&E」。
「閉校に伴い何か活動をしよう」と昨年発足したグループ「CM(商業)ガールズ」が前身。より実践的に取り組もうと学校関係者から出資を募るなどし、四カ月かけて準備した。
「エコ」をコンセプトに、社会・地域貢献できる事業を展開する。第一弾として商品開発したエコバッグは、文化女子大学(東京都)の学生と協力しハートをモチーフにしたオリジナルマークなどでデザイン。無漂白の綿100%キャンバス地(エコマーク付き)を使用したトートバッグ(縦三十七センチ、横三十六センチ、マチ十一センチ)に仕上げた。二百個をサンプルとして学校関係者に配布するほか、一般向けに一個五百円で販売する。
Tシャツやマグカップなどのグッズ開発も思案中。中津の特産品を発信するインターネットショッピングモール「中商市場(仮)」開設も準備している。
志賀社長は「(活動を通して)中津商業らしさが地域や後輩たちに伝えられたら。楽しんで頑張ります」と笑顔を見せる。
会社のブログはhttp://yayamakai.blogzine.jp/mandediary/ エコバッグの希望者は中津商業高校(TEL0979・22・0300)か、委託販売する市内日ノ出町の「ブルーコーン」(TEL同23・3496)へ。
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