◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2008.6.17━◆
HiBiS メールマガジン VOL.28
http://www.hia.or.jp/hibis/
HiBiS総会に寄せて
HiBiS部会のご紹介
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■特集1 「HiBiS総会に寄せて」
HiBiS協議会 廣光清次郎会長
■特集2 部会長自らご案内「ウチの部会に来てみんさい」
・モバイルソリューション部会 山口雅明さん
・OpenPNE部会 有馬猛夫さん
■HiBiSお薦め本 「ネット未来地図」
■間違いだらけのeビジネス 「顧客の水平型情報伝達への変化」
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「HiBiS総会に寄せて」
HiBiS協議会会長 廣光清次郎
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地域のインターネット・ビジネス推進のために設立されたHiBiSも13年目
を迎え、産・学・官の連携によるインターネット技術の研鑽、利用の実験、活
用の実践を行う場としての重要性をますます高めております。20世紀の終りにイ
ンターネットを始めとする新しい情報通信技術(ICT)が大いに注目され,
「情報」が新世紀のキーワードの一つになりました。「環境」「福祉」はやはり
キーワードとして両世紀で引継がれました。また2001年の同時多発テロを契機に
「安全」が重要な側面となりました。
そのような流れを支える仕組みとして、今日、ISOシステム規格に見られる
ような様々なマネジメントシステムの考え方が重要視されるようになりました。
ここで考えているシステムは、人間および社会を含むシステムであり、システム
の「目標」が存在し、「目標」と「現実」の差に着目し,その差を縮小するよう
に継続的改善を試みるというものです。これは、PDCAサイクルまたはデミン
グサイクルと呼ばれており、一種のフィードバックシステムと考えられます。こ
れを最初に提唱したデミング博士は、品質管理の父と呼ばれ、日本の製造業に関
する数々の教訓を残し、先進工業国としての基盤を築きました。ところが、この
PDCAサイクルが常に正しい結果をもたらすという数学的証明を私は見たこと
がありません。すなわち、PDCAサイクルは、「理念」または「確信」であっ
て、ほかにより良い考え方がないという理由によって存在していると思います。
PDCAが万能であるという狂信または誤解は避けねばなりません。
6月7日、歩行者天国で賑わう秋葉原で7名の方々が理不尽にも命を落とされ
る事件が発生しました。犠牲者の一人、武藤舞さんは、NTTコミュニケーショ
ンズでインターネットビジネスの発展に多大の貢献をされ、広島に何度も講演に
おいで頂いた武藤弘和さん(現NTT西日本)のお嬢さんでした。惜しんで余り
ある痛恨の死でした。
21世紀のICTは、単にインターネットビジネスとしてのみの視点でなく、
「環境」「福祉」および「安全」の基盤技術として位置づける必要があると思いま
す。われわれ普通の市民が安心して暮らせる「安全」な社会の実現にために、I
CTを通じて何ができるか、じっくり考えたいものです。
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部会長自らご案内「ウチの部会に来てみんさい」
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■携帯電話の利用法を具体的に
モバイルソリューション部会 山口雅明
携帯電話は、ICカードやGPSなどの搭載により、端末としてますます高度化してお
り、2012年頃には、光ファイバーなみの高速通信が可能な第4世代も実用化される
と言われています。そのような環境の中で、携帯電話を利用したソリューション
は、BtoC企業のモバイルサイト構築、モバイルセントレックス、セキュリティ分
野、各業界における業務システムでの活用などを中心に、今後市場が急速に拡大
されると予測されています。
そこで、本部会では、モバイルを活用したビジネス事例を広く収集し、そのビジ
ネスモデルと技術的な実現万法を研究することで、会員企業の実ビジネスに役立
てることを目的としています。
具体的には、部会員の皆様に「本通り商店街を活気づかせるには?」のような検
討課題を提案して頂き、どのように実現していくかを皆で検討する方式で部会を
運営する予定です。
■SNSの将来像やビジネス利用を研究します
OpenPNE部会 有馬猛夫
「OpenPNE(オープンピーネ)部会」と銘打っておりますが、「SNS」の可能性を
追求し研究する事を中心に活動を行っていきます。
「SNS」とは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の事ですね。「つなが
りをもちたくない人を排除する」という意図から始まったコミュニティ型のWebサ
イトの事です。
参加者が友人を紹介しあうことで新たな友人関係を広げることができ、誰でも自
由に参加できるタイプもありますが、既に登録している知人・友人から招待状を
受け取らなければ参加できないタイプが一般的のようです。
そのため友人による参加者の「素性」を知ることができるため会員の非常識な行
為は抑えられることで参加者は安心して利用できる利点があります。
こうしたことから近年、サークル同士や地域・企業などでの利用が広まり爆発的
に利用者が増えてきました。
「OpenPNE」とは、株式会社手嶋屋から提供されているオープンソースのSNS運営
用サーバサイドプログラムのことです。
導入にはある程度の技術力は必要になりますが、SNS運営が短期に開始することが
できます。
そのため判っているだけで何千というSNSサイトがOpenPNEによりで運営されてお
り、何十万というユーザがいるとされています。
実はオープンソースに特定の制約がないこともあり、多くのベンダーやプロバイダ
ーのSNSサービスがOpenPNEをベースに制作されており、SNSの一般的普及に大きく
貢献したOSSといえます。
私たちの部会では、SNSのこれからの動向や、ビジネスでのSNS利用の新たな動きな
どをOpenPNEを通じて研究してまいります。
OpenPNEの導入運営の体験もしていきたいと考えております。
今後、SNSによる新たなサービスを検討中の方・導入支援のエンジニアの方、ぜひ、
多くのご参加をお待ちしております。
部会参加申し込みは下記から出来ます。
http://www.hia.or.jp/hibis/
【お問い合わせ先】HiBiS事務局:hibis@hia.or.jp
ちなみに当HiBiSにおきましても、SNSを立ち上げております。
HIBIS会員の方はどなたでも参加できます。
ぜひこちらでもコミュニティを広げてみてください。
http://hibis.nvo.jp/
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■「今月の一冊 〜HiBiSお薦め本〜」 Vol.18
ネット未来地図
ポスト・グーグル時代 20の論点
佐々木俊尚 著 文春新書
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2004年頃から始まったWeb2.0は、今やWebの世界を覆い尽くしている。
集合知やCGM/CGCという言葉で象徴されるように、人々の知識や能力を一つにまとめ
上げ、マスメディア主導でない新しい文化や経済を生み出す理想主義としてスター
トした。だが、そのような理想主義は、ボランティア的な美しさはあるものの、実
態としてのビジネスになかなか結びつかない。
そういう状況に対して、やはり企業活動だから儲けなければと、2007年頃から「マ
ネタイズ(収益化)」ということが口にされるようになってきた。
グーグルやアマゾンに支配されないで儲ける方法は無いのかと、著者は20の論点で
ビジネス化の可能性について論じている。
その中で、著者は「塵のようなロングテールをどうドライブさせ、プラットフォー
ムから独立させた収益モデルを確立できるか」と述べている。たとえば、ウィキノ
ミックスや「つながりの社会」、ソーシャルグラフといった新しい枠組みが鍵を握
っているとしている。
直接的な収益化に対する回答はないが、多くのヒントが論じられているので、ぜひ
一読されることをお薦めする。
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■間違いだらけのeビジネス 第31回
「顧客の水平型情報伝達への変化」
(有)パラガン 代表取締役 須藤 將
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前回は顧客の変化に対する理解の必要性を書いてきたが、今回は顧客への情報伝達
の変化について述べる。
従来の顧客への情報伝達は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のようなメディア又は、
営業マン(ウーマン)から受け手の顧客に情報を送る垂直型の情報伝達であった。
企業はこうした垂直型の情報伝達を利用して商品やサービスを提供してきた。
インターネットの登場が顧客への情報伝達を一変させた。顧客は企業が送り出す情
報を無批判・無条件に受け入れる存在ではなくなった。また、顧客は企業からの働
きかけに対して懐疑的な態度を取るようになってきた。
Web2.0社会は、顧客を企業から一方的に情報を押し付けられる苦渋から開放し、強
力な発言権と選択権を与えたのである。
その変化を担ったのが、ブログやSNSで、CGM(コンシューマ・ジェネレイテッド・メ
ディア)と呼ばれ、従来のテレビ、ラジオ、新聞、雑誌のようなメディア制作者から
受け手の消費者に情報を送る垂直型の情報伝達でなく、消費者同士が情報を交換し合
う水平型の情報伝達である。
CGMは、Web2.0社会の中でも代表的なもので、顧客がコミュニティを作りやすい環境
が整ってきた。
Web2.0社会における顧客(先行層)のよりどころは、リアルとバーチャルをシームレ
スに繋いだコミュニティとなってきている感がある。そして、こうした顧客のコミュ
ニティといかにして良好な関係を築いていけるかが、継続的なビジネスの発展の鍵を
握ることになりつつある。
商品・サービスのターゲット顧客が、先行層なら、ブログやSNSを活用したウェブ戦
略が有効である。
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HiBiSでは、個人、法人を問わず、インターネットに関するトピックを
広く募集しております。PRとしてもご活用いただけますので、
是非事務局までご一報ください。
mail: hibis@hia.or.jp
TEL:082-242-7408 FAX:082-242-066
※採用可否は当方に一任くださいますようお願いいたします。
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