北京(AP) チベット自治区が25日、外国人観光客の受け入れを約3カ月ぶりに再開した。チベットでは今年3月中旬、共産党と中央政府に対する仏教僧らの抗議行動が激化したため、中国政府が観光客の立ち入りを禁止していた。
チベット観光局のウェブサイトによると、ラサ市内は通常の状態に戻り、21日の聖火リレーでより安定していることを示せたとしている
4月中旬には中国の国内旅行客に対して、立ち入りが許可されたが、世界各国の聖火リレーでチベット問題に対する抗議活動が相次ぎ、中国政府は外国人観光客のチベット立ち入り禁止を継続していた。
中国国営・新華社通信によると、チベットへの観光客は2007年、前年比60%増の400万人に達していた。観光による収入は6億8700万ドルと、経済の14%以上を占めるなど、チベットの重要産業となっている。