6月26日(Thu) MRO NEWS  18:06Update

◆ 森元首相への賠償請求棄却
2007年、森喜朗元首相から暴言を吐かれ、精神的苦痛を受けたとして金沢市の会社社長が損害賠償を求めていた裁判で金沢地裁は26日会社社長の訴えを退ける判決を言い渡しました。
この裁判は金沢市の会社KBMの諸橋茂一社長が2007年9月、小松市内で開かれた懇親会で、森喜朗元総理と政治について話した際、「右翼!」などと言われ、精神的苦痛を受けたとして謝罪と160万円の損害賠償を求めていたものです。
判決で金沢地方裁判所の倉田慎也裁判官は森元総理の発言は原告の社会的名誉や感情を著しく傷つけるものでは無く違法とまでは言えないとして原告の訴えを退けました。
判決について諸橋社長は「納得できない判決であすにでも控訴する」と話しています。

◆ 県議定数削減を確認
県議会議員の定数見直しを検討する懇談会が26日、開かれ、今後は現在46の定数の削減を前提に話し合いを進めることを確認しました。
2回目の会合となる今回は今後の話し合いの前提として県議会の定数を削減すべきかどうかについて出席者の意見聴取が行われました。
出席者からは現在の政治状況や県民感情からすると現状維持や増員は考えられないなどとして削減を前提に話し合いを進めることを確認しました。懇談会では各会派で意見を集約し、今後、どれだけの人数を減らしていくかについて検討していくことにしています。


◆ タイの人気雑誌記者県内取材
タイの旅行雑誌の記者たちが26日、石川県を訪れ金沢の兼六園などを取材しました。
石川県を訪れたのは、タイで人気の旅行専門雑誌の記者2人です。
きょうは、加賀温泉や金沢能楽美術館を取材した後、兼六園を訪れました。2人は、観光ガイドの案内を受けながら、ことじ灯籠や唐崎の松など園内を見て回り、熱心にメモを取ったり写真を撮ったりしていました。2007年、タイから日本を訪れた人は、過去最高の16万7000人余りで、日本はタイの富裕層の間で旅先としての人気が高まっているということです。
タイの雑誌記者は「石川県は旅行先としてタイで人気が出ると思う。」と話していまいした。 一行は27日は富山で取材を行い、28日に帰国する予定です。

◆ 四角いスイカの甘みは?
かほく市の県農業総合センター砂丘地農業試験場で四角いスイカの開発が進められています。木製の箱にスイカをはめ込み通常の丸い形から四角にする試みです。
砂丘地農業試験場では、3年前から果肉全体が甘いスイカを栽培する研究を進めていて、その過程で四角いスイカが出来ました。
圧力をかけてスイカを四角にすることで、通常丸い形だと10キロのものが8キロとなり、その分甘みが凝縮され皮に近い部分も甘いのが特徴です。栽培された四角いスイカすべてが甘み十分とはいかず、まだまだ研究の余地があるということですが、この四角いスイカが家庭で普通に食べられる日が来るかもしれません。

◆ 穴窯で製作した志野焼の作品展
岐阜県で薪を焚く穴窯で制作した志野焼の作品展が金沢で開かれています。

陶芸家・中島 一耀さんは、岐阜県土岐市にある自然の山の傾斜を利用した穴窯で製作を続けています。

会場の香林坊大和には、7日7晩、アカマツの薪を焚いて焼き上げた新作が約100点が展示されています。

中島さんの茶碗は、見た目の重厚感に比べて手に取ると軽く、口づくりが薄いのが特徴です。

高さ50センチの壺にもみられるように、穴窯独特の志野焼の美しい白や、加藤 唐九郎の名付けた「金時」のオレンジ色を再現するなど、中島さんの作品は、どれも静かな緊張感とともに躍動感に満ちています。

中島一耀さんの作陶展は、香林坊大和で来月1日まで開かれています。