山形県鶴岡市の男性会社員(46)が26日、「振り込め詐欺で計約2000万円をだまし取られた」と同県警鶴岡署に届け出た。男性は「登録料金が未払い」「過払い金返還に必要」など、さまざまな口実で金を要求され、約90回にわたって振り込んだという。同署は振り込め詐欺事件とみて捜査している。
同署によると、4月28日正午過ぎ、男性の携帯電話に「総合情報サイトの登録料金が長期間払われていない。早急に連絡してほしい」と電子メールが届いた。男性は登録に心当たりがあったため、連絡先とされた東京都内の電話番号に連絡したところ、男の声で「未払い金を振り込んでほしい」と言われ、同日中に2万1000円を指定口座へ振り込んだ。その数日後から「他にも未払いがある」「過払い金があるが14万円振り込めば30万円返す」など、次々と振り込みを指示され、6月25日までに計約2000万円を複数の口座に振り込んだという。【浅妻博之】
毎日新聞 2008年6月26日 22時05分