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京都・北野天満宮の「撫牛」、首が壊される

2008年6月26日

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写真首の部分が壊された「撫牛」=26日午後、京都市上京区の北野天満宮、日置康夫撮影

 26日午前5時ごろ、京都市上京区の北野天満宮で、参道の途中にある御影石製の牛の像「撫牛(なでうし)」(長さ約40センチ、高さ約10センチ)の首の部分が壊されているのを参拝者が見つけ、社務所に通報した。被害にあったのは、境内に約20体あるうちの一つで、閉門後も自由に出入りできる本殿の外にある小ぶりの物。上京署が器物損壊容疑で捜査している。

 天満宮によると、前日の25日は縁日で午後11時ごろまで業者が露店などの片づけをしていた。現場から約150メートル離れた社務所には夜間も神職がいるが、物音は聞かなかったという。首の部分は台座の下に落ちていた。

 祭神の菅原道真が丑(うし)年生まれであることから牛は神の使いとされている。「撫牛」はなでると体の悪い部分が治ると信じられており、受験生が頭をなでたり、お年寄りが脚の部分をさすったりすることで知られる。権禰宜(ごんねぎ)の中野忠雄さん(41)は「毎日なでられてかわいがってもらった牛で心が痛むばかり。こんなことは二度として欲しくない」と話した。

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